結賀駆

「何が変わったわけでもないのに、
　君といると色んなことに挑戦したくなるよ」

こはる

「そう言ってもらえると嬉しいです。
　わたしも同じ気持ちですから。
　好きな人と、同じことに取り組む。
　これ以上に幸せなことは、きっとありません」

結賀駆

「そんなに早く幸せの限界を決めちゃうの？
　もっとこれから楽しいことが待ってるのに。
　行ったことのない場所に出かけたり、美味しいものを食べて、
　綺麗なものを見て、時々ケンカもしたり」

こはる

「ケンカも楽しいことですか？」

結賀駆

「お互いを分かり合うためには必要なことさ。
　もちろん仲直りはするよ。
　あとは……結婚っていう一大イベントもある」

こはる

「……はい」

結賀駆

「きっと辛いこともあるだろうね。
　もしかすると、そっちの方が多いかもしれない。
　それでも、君と一緒なら大丈夫だと思えるんだ。
　これからもよろしくね。こはる」

こはる

「はい、よろしくお願いします」