月下ノ国の公子。
現国王の息子で、次期国王。
異母兄がいたが、不慮の別れがあったため、跡継ぎの男児は青凛ただ一人となった。
宮廷で、蝶よ花よと育てられ、世間知らずの箱入り息子。
心が美しく、風流な物の例え方をし、人を疑う事を知らない。
鳥たちと戯れる時間が好きなため、宮廷内には、大きな鳥かごのような好鳥房という場所が用意されており、日々の大半をそこで過ごしている。
公子太傅の燕來から、武術・学問を始めとし、いずれ王となった際に必要な、処世術や房中術なども学んでいる。
胡 青凛のあらすじ
月下ノ国第一公子である青凛には、妻を娶らぬ理由があった。
次代国王でありながら婚約者もなく日々鳥たちを愛でるだけの彼が、お忍びで宮廷を抜け出した時、二人の因果は巡りだす。
自分は何の為に生まれたのか――己の生に煩悶する青凛は、主人公と出会い初めて願いを抱いた。
だが、稀有な出会いが宮廷に巣食う闇を呼び覚まし、二人は不思議な運命に導かれていく。
これは一途で健気な愛の物語。