オトメイト『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』
- ダハト
- 「あぁ~、シアンさんったら、
またこんなに散らかして!
威厳も肩書きも台無しです!」
- ダハト
- 「お客さんを呼ぶつもりなら、
少しは片付けてくださいって
あれだけ言ったじゃないですかぁ……!」
- ダハトさんは
誰の影もない部屋の中心へと
文句を言い募った。
- すると、
山のように積み上がっていた
大量のタオルや白衣の中から――。
- ???
- 「…………」
- のそり、と。
- 一人の男性が
億劫そうに起き上がりその姿を現した。
- 緩く着崩された白衣に、
かけ違えられている衣服のボタン。
- このやや荒れた部屋の主と言われれば、
納得できる姿だけれど――。
- なぜか不思議なことに。
だらしなさや不衛生さは一切感じない。
- ???
- 「………。
……ダハト」
- ???
- 「お前は
いったい何の権利があって
俺の貴重な仮眠の邪魔をする?」
- ???
- 「俺が約16日間
寝ていないことを知っての妨害か?
……ああそうか、嫌がらせだな?」
- 彼はジトリと、
ダハトさんを半目で睨んだ。
- ???
- 「よし、ならば今すぐ
記憶と遺伝子のバックアップを取って
心置きなく死んでこい」
- ???
- 「現在133人の予約待ちだが、
俺自らお前を優先的に
リライバーにしてやろう」
- ???
- 「……ただし」
- ???
- 「腕が四本以上生えている
ニンゲンモドキとしてな。どうだ、
研究の効率が上がるんじゃないか」