- 久世ツグミ
-
「じゃあ隼人、今日はお疲れ様でした。
風邪をひかないように、ちゃんと温まってね」
- 尾崎隼人
- 「……お疲れ」
私が微笑んで、女子浴室の扉を閉めようとした
その時だった。
- 久世ツグミ
- 「あ……!?」
- 尾崎隼人
- 「……んっ……」
- 久世ツグミ
- 「……は、やと……っ?」
- 尾崎隼人
-
「……いきなりでごめん。でも濡れたお前を
見てたら……昨夜を思い出して触れたくなった」
- 久世ツグミ
- 「……!」
再び唇が重なり、冷え切った躯がそこだけ
甘く疼いた。
- 尾崎隼人
- 「こんな……大変な時に俺も相当ろくでなしだなって思うけど……」
- 尾崎隼人
-
「今日はずっとお前がちらついて……耳元で、また
あの甘い声が聞こえるような気がして……」
- 尾崎隼人
-
「……今日は巡回が独りで良かった。
もしずっと一緒にいたら……襲ってた」
薄暗いその場所に私達の声と息遣いだけが響いて
羞恥にまた体温が上がる。