- アヤト
- 「チチナシ……?」
- ユイ
- 「私は……アヤトくんなら立派な王様になれるって本当に思ってるよ……」
- ユイ
- 「アヤトくんが頼りになる人だってちゃんと知ってるから……」
- アヤト
- 「っ……」
- ユイ
- 「私はアヤトくんじゃないし……」
- ユイ
- 「その力を持つことが、どれだけ大変なのかも分かりようがないのかもしれないけど……」
- ユイ
- 「……でもね、少なくとも私はアヤトくんの味方だから。力になれることがあれば、言って?」
- アヤト
- 「チチナシ……」
- ユイ
- (……だめだな。上手く言えない……)
- アヤト
- 「……ククッ。バーカ」
- ユイ
- 「え……?」
- アヤト
- 「ハッ、なんでオマエが泣きそうになってんだよ。相変わらず変なヤツだぜ」
- ユイ
- 「だ、だって……!」
- アヤト
- 「おい、もっとこっち来い。そこじゃ濡れんだろ」
- アヤト
- 「ったく……こんな雨の中ウロウロしやがって。風邪なんか引いたら許さねえぞ?」
- アヤト
- 「オマエは、このアヤト様のもんなんだしよ。んっ……」
- ユイ
- 「っ……」
- ユイ
- (強引だけど優しい……)
- ユイ
- (いつものアヤトくんだね……)