- ルキ
- 「……俺はやはり、弱虫なのかもしれないな」
- ルキ
- 「弱くてもいいと言われて、心が少し軽くなったような気がする」
- ルキ
- 「……ユイ。そう言ってくれるお前が傍にいてくれて、救われるよ」
- ユイ
- (……やっぱりルキくんは、強く在ろうとしてしまう人なんだ)
- ユイ
- (みんなのためにしっかりしていなくちゃいけないと自分を奮い立たせてる)
- ユイ
- (周りにいる私たちがもっとしっかりすれば、ルキくんの肩の荷も少しは下りるのかな……)
- ユイ
- 「私も、ルキくんにもっと頼ってもらえるようにならないといけないね」
- ルキ
- 「ふ……期待せずに待つとしよう。まあ、まずは俺の話を難しいと思わなくなるところからだな」
- ユイ
- 「が、頑張ります……」
- ルキ
- 「冗談だ。……聞いてくれるだけでも、気は休まっている」
- ルキ
- 「あとはこうして触れ合い……そして……ん……」
- ユイ
- 「っ、ん……」
- ルキ
- 「……弱い俺すらも受け入れ、受け止めてくれる。それだけで十分だ」
- ユイ
- 「私は……どんなルキくんでも受け止めるよ。前にも言ったでしょう?」
- ルキ
- 「……このまま、お前を押し倒してもか?」
- ユイ
- 「うん……。たとえどんなことをされても、私はルキくんが好きだから」
- ルキ
- 「……そんなに言うなら、期待に応えてやろう。手酷く扱っても文句はないな?」
- ユイ
- 「……いいよ」
- ルキ
- 「は……随分と誘い方が上手くなったものだ。……来い」