- コウ
- 「んっ……はむっ、ん……」
- コウ
- 「ん~っ、美味しい!やっぱりルキくんの手料理が一番だね!」
- ユーマ
- 「んっ……あぁ?なんだよ」
- コウ
- 「それ! おれのお皿に入ってたチキン!取らないでよ、ユーマくん!」
- ユーマ
- 「テメェの皿にあるようなモン、誰が食うかよ。コイツは最初からオレのだっての」
- コウ
- 「えーっ、うっそだぁ!絶対絶対、嘘ついてるもん」
- ルキ
- 「――コウ、ユーマ。食事時くらい、静かに食べろ」
- ルキ
- 「少しはアズサとユイの食事マナーを見習ったらどうだ」
- ユイ
- 「えっ? わ、私……?」
- ユイ
- (見本として見られるほど、出来てないと思うんだけど……)
- アズサ
- 「はい、イブ。これ、あげる……」
- アズサ
- 「角が欠けて、ハートみたいになってるニンジン……。可愛いよね」
- ユイ
- 「ふふ。ありがとう、アズサくん」
- ユーマ
- 「……はぁ。結局オレらはていよく見せつけられただけかよ」
- コウ
- 「おれ、普通に食べようっと……」
- ユイ
- (やっぱり5人揃って食事をするのは、楽しいな)
- ユイ
- (こんな和やかな時間がずっと続けば良いのに……)