榎本峰雄
「そうだよ! 誰がこんな女と……!」星野市香
「こ、こんな女って……」榎本峰雄
「あ……いや……だってよ……おしとやかそうな外見しといて、思ったより気が強いっつーか……」星野市香
「? なんですか?」榎本峰雄
「あー、もう! 人の夢を壊しやがって! とにかく、お前は俺のタイプじゃねえ!」星野市香
「!? わ、私だって、榎本さんみたいな人、タイプじゃないです!」榎本峰雄
「え……っ!」売り言葉に買い言葉でつい声を荒げると、榎本さんは何故かピシリと固まった。
星野市香
「あの……?」榎本峰雄
「へ、へえー! そっか! お前のタイプじゃなくて良かったー! ははは! はは、はあ…………」そして、今度はがっくりと項垂れている。