ギャラリー
- 香月 えれな
「――おそばにいさせてください。どんな形でも構いませんから」
- 狐射堂 遙
「……っ!」
- 香月 えれな
「遙様に出会ったその時から、わたしは遙様の虜でした」
- 香月 えれな
「それは今も変わりません。男性としての遙様とも、このままずっと……一緒にいたいのです」
- 香月 えれな
「狐射堂を捨てずとも、選べる道もあるのではないでしょうか。
……探させてください、わたしにも」
- 狐射堂 遙
「……選べる、道……」
- 香月 えれな
「金沢へ一緒に来てくださると聞いた時、わたしがどんなに勇気づけられたことか」
- 香月 えれな
「同じように、遙様の旅路へわたしも連れて行ってください」
- 香月 えれな
「そして……わたしのことを――」
- 好きと、言ってください。
- 狐射堂 遙
「……全部、言ってしまうつもりか? えれな」
- 唇を指で塞がれて、わたしの言葉は止まってしまった。