- 千鶴
- 「原田先生、この絵って……」
- 原田
- 「ああ、モデルなんてするのは、少しばかり恥ずかしかったが……。こうして見てみると、なかなか上手く描けてんだろ?」
- 千鶴
- 「はい。それにしても、井吹君って絵が上手なんですね」
- 原田
- 「あいつはどうもこっちの方面に才能があるみたいでな。
まあ、こんな真剣に描いてるのは、コンクールで最優秀賞に賞金が出るからだが」 - 千鶴
- 「…………」
- 原田
- 「何にせよ生徒の才能を伸ばせるのは、教師冥利に尽きるってもんだ。
おまえにもきっといろんな才能がある。どんな道を選ぶか今から楽しみだぜ」 -
微笑む原田先生に私も笑顔を返す。
この先生の元で高校生活を送ったら、きっと希望に満ちた未来が見えてくる。
そんな確信を覚えながら、私はそっと携帯を閉じるのだった。
※ゲーム中のシナリオとは関係ありません。