- 土方
- 「近頃は安全上の問題で屋上を閉鎖する学校も多いが……うちの屋上は基本的に、こうして生徒に開放されている」
- 千鶴
- 「ひょっとして近藤先生の意向ですか?屋上からの風景が好きだとか、風が心地いいとか……」
- 土方
- 「……許可を出してるのは俺だ」
- 千鶴
- 「土方先生が?」
- 土方
- 「ここからの風景は悪くねえ。この風景が見られなくなるのは、もったいねえ話だからな……」
- 千鶴
- 「…………」
- 土方
- 「……何か文句あるなら言え。似合わねえのは重々承知だ」
- 千鶴
- 「いいえ……。そんなことありません」
-
むしろ、まるで一枚の絵のように似合っているというか。
屋上で風に揺られる土方先生は、穏やかな顔で微笑んでいた。
まるでこの一刻だけは教頭という責務から解放されたかのように――。
※ゲーム中のシナリオとは関係ありません。