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キノ
「まぁいいよ……アンタの言う事、少しは理解してあげる」

ユイ
「え？　本当に……？」

キノ
「だから、こうされても許してくれるよね？　絆なんだからさ！」

ユイ
「きゃあっ!?」

キノ
「噛まれるとこ、よく見てなよ。ほら、ゆっくり……キバを沈めてあげる……」

キノ
「んんっ！　んっ……！」

ユイ
「やっ……痛っ……」

ユイ
（いつもより、じっくり噛まれてるから……痛みが、なかなか収まってくれない……っ）

キノ
「抵抗はしないよね？　ボクらの間にある絆が本物なら……さ？」

ユイ
「…………！」

ユイ
（キノくんに試されてるんだ。ここで嫌がったら、私の言葉は絶対に届かなくなる……！）

ユイ
（このくらい、耐えてみせる……）

キノ
「へぇ……そうやって健気に耐えるつもり？　面白くないなぁ」

キノ
「じゃあ……こういうのはどう？　ん……」

ユイ
「……あっ」