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ユイ
「えっ、ルキくん!?」

ルキ
「んっ……」

ユイ
「あっ……」

ユイ
（まさか、こんなことになるなんて……。うう……恥ずかしい）

ルキ
「何を恥じらっている。これは治療だ」

ルキ
「ヴァンパイアの唾液には治癒の効果がある」

ルキ
「こうしていれば、火傷の治りも早くなるだろう」

ユイ
「あ、ありがとう……」

ユイ
（でも、目の前でキスするのを見せられると、やっぱり恥ずかしいよ……）

ルキ
「……なるほど。ただ指先に口付けた程度で、羞恥に乱れた顔をするのか」

ユイ
「し、してないよ、そんな顔！」

ルキ
「ならば、このまま治療を続けるが別に構わないな？」

ユイ
「うっ……それは……」

ルキ
「よく見ていろ。自分の指先を。……んっ……」

ユイ
「ひゃっ……！」

ユイ
（わざわざ言わなくてもいいのに！　意識が向いちゃうから余計に恥ずかしいよ……）

ユイ
（逃げたいけど、手をつかまれてちゃ逃げられない……！）