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泣虎[ナトラ]=ピオニー
「わ、なんだこれ、うまっ!
このチーズケーキ、めっちゃ濃厚じゃん……。
兄貴の言った通りだ!」
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泣虎さんも気に入ったらしく、目をキラキラさせながらチーズケーキを堪能している。
その様子はほんの少しだけ、綸燈さんと似てて、微笑ましくなった。
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泣虎[ナトラ]=ピオニー
「あーあ、こんなに美味いなら、兄貴の分もお土産で買っとけば良かった……」
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玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
「なら、今度は綸燈さんと一緒にお店に行けばいいんじゃないですか?」
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泣虎[ナトラ]=ピオニー
「そっか、その手があるじゃん!」
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泣虎[ナトラ]=ピオニー
「……でも兄貴、一緒に行ってくれんのかな?」
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喜んだかと思えば、落ち込んだりとくるくると表情が変わる様子は可愛らしい。
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玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
「大丈夫ですよ、行ってくれます!」
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泣虎[ナトラ]=ピオニー
「じゃあダメそうだったら、お前も連れてく」
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玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
「えっ」
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泣虎[ナトラ]=ピオニー
「なんだよ、嫌なのかよ」
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玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
「いや、そうじゃないですけど……」
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玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
(この兄弟に挟まれるのか……)
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泣虎[ナトラ]=ピオニー
「次は別のケーキにしよ」
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玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
「どのケーキも絶対美味しいですもんね、あのカフェ」
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泣虎[ナトラ]=ピオニー
「うん」
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もぐもぐとチーズケーキを咀嚼しながら、泣虎さんは頷く。
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玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
(動物みたい……)