南郷 久史松原 銀之助守田 楓花咲村 賢中井 徳治郎その他
南郷久史 「勤め先の息子に水を掛けるとはいい度胸だ。
お前の明日の人生は、無いな」
主人公 「えっ……!?
ほ、本当に申し訳ありません!
もう二度としませんから……!」
南郷久史 「バイヲレンに掛かったらどうするんだよ!?
ったく……危ないな」
南郷久史 「これじゃ学校に行けないだろ?
今日から新しい学校に通うのに」
主人公 「すぐに乾かします!」
南郷久史 「な、何するんだよ!? 離せよ!
ここで脱がせる気か!?」
南郷久史 「じゃあ諦めたのか?」
主人公 「諦めるしかないのかもしれませんね。
私一人じゃ無力過ぎて何も始まりませんから」
南郷久史 「納得する処までやってみたらどうだ?
諦めるならその後でもいいじゃないか」
主人公 「でも……」
南郷久史 「親なんか気にするな。
お前は親の為に生きるんじゃないだろ?
お前はお前なんだ」
主人公 「……珍しく久史坊ちゃんがまともなことを謂っているようで、実はかなり自分勝手なことを謂いましたね?」
南郷久史 「そのまま顎でぐっと抑える。あとはこれで弦をこすれば音が出るんだ。やってみな」
主人公 (こう、かな……)
主人公 「うわっ、酷い音……!」
南郷久史 「ぶっ……あはははは! お前、最高だな! すっげー音! しかも変!!」
主人公 「仕方ないですよ……ちゃんと教えて貰ってないですし……」
南郷久史 「指で押さえる場所で音が変わるぜ?」
主人公 「押さえる場所、って……結構固いですね……えいっ!」
南郷久史 「わはははは……!」