松原銀之助 | 「……おっと。危ないじゃないか」 |
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主人公 | 「す、すみませ……あっ、銀先生! どうしてここに……?」 |
松原銀之助 | 「今日は学校が休みでな。出掛ける時に偶然君のお母さんが倒れるところを見掛けたのだ。 それで私が介抱することになった」 |
主人公 | 「そうでしたか……ありがとうございます。 それで母の具合はどうなんでしょうか?」 |
松原銀之助 | 「大した怪我ではないので安心したまえ」 |
主人公 | 「えっ、怪我……?」 |
主人公 | 「銀先生……」 |
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松原銀之助 | 「初夏と謂えど山の空気は冷たいからな。 私の上着を貸してやろう。 長屋の皆も君を捜してたぞ?」 |
主人公 | 「すみません……」 |
松原銀之助 | 「……久し振りじゃないか? 君が泣いて目を腫らすのは。 人前では絶対に泣かないと長屋に来た頃謂っていたな。 覚えているか?」 |
主人公 | 「はい……」 |