平 知盛 役 福山 潤さん
収録を終えてのご感想をお願いします。
素直に疲れました(笑)! 前作のときは、ある意味で隠しルート的な存在といいますか、攻略条件があるキャラクターだったので、それなりにしゃべっていたとしてもメイン中のメインという感じではなかったのですが、今回はすべてのルートで真ん中にいて、悪役であることもあれば、馬に蹴られる前に去ることもあれば……といったところでした。あと、やっぱり貴族言葉は体力を奪う! 頭のいい人と貴族言葉、このふたつは鬼門ですね(笑)。
改めて声優としての矜持をまざまざと突きつけられた感じでございます。
内容といたしましては、つねに「そなた、そなた、そなた」で行っておりますので、義経ラブなところとストーカー三歩手前みたいな、踏み越えすぎているあたりを楽しんで頂きたいです。
また、各店舗特典のドラマCDもバラエティに富んでおりましたので、十分に堪能できるのではないかなと思っております。
演じられたキャラクターについて、本作で改めて感じられた魅力や、前作と変化を感じた部分などがあれば教えてください。
知盛の魅力は、一途と言えば一途、それ以外に興味がない人と言えばそういう人、逆に言えば怖い。病的なまでに執着したり、ルートによっては執着ではなくて本当に想ってくれていたり、サスペンスとホスピタリティという相反するものを併せ持つ人ではあります。
知盛がどうなるかは相手次第なんですよ。相手がつれなくすればちょっとサスペンスになり、気にかけてもらえたら急にしおらしくなって心配したり、嫉妬をしたり「私がいけないんだ」と言い出したり。
どちらにしても言えることは、知盛はあなたに構ってほしい人です。そこが改めて再確認できました。
本作での見どころや、とくに印象に残ったシチュエーション・お気に入りのシーンをお聞かせください。
『一樹の風』のストーリーは大多数において甘々が多かったです。もちろん知盛ルートはそうなんですが、彼以外のキャラクターのルートでも、横恋慕的なものであったりだとか、サポートする方向にしてみたりだとか、柔らかい感じが多かったです。
ですが、重衡と対峙するところに関しては、ハードな知盛が演じられたので、逆に印象深くなりました。
前作をやって頂いたときにですね、強大な悪としての知盛が好きだったという人には、そのシーンがかなり面白く映るのではないかなと思います。
最後に、発売を楽しみにしているユーザーへメッセージをお願いします。
『一樹の風』は、位置づけとしましてはファンディスクと謳っているんですけど、これは本編でしょ(笑)?ファンディスクとは言えないレベルのボリュームになっているので、皆さんにとってはたぶん嬉しいことだと思います。
遮那王のその後の物語になりますので、それぞれのルートを余すところなく楽しんで頂けたら幸いでございます。
よろしくお願いします。
源 頼朝 役 古川 慎さん
収録を終えてのご感想をお願いします。
今回はファンディスクですので、いろいろなルートがあったり、追加エピソードがあったりします。作り込まれたストーリーで、やりごたえのある収録だったなと思いました。
頼朝と相対することになると、難しい言葉や武家言葉のようなものの連続になるため、今回も滑舌には本当に苦しめられた収録になりました…。
自ら「いまのはダメだったな」というところを何回もリテイクさせて頂いたり、「なるほど、こういうところがダメなのか」と弱いポイントを改めて自覚するという、ある意味では収録も戦のようでしたね。
その戦を終えることができて本当によかったなと(笑)。
ものすごくボリュームのある物語を皆様にお届けする作業のひとつに携わらせていただいたというところで、非常に満足感のある状態におります。
演じられたキャラクターについて、本作で改めて感じられた魅力や、前作と変化を感じた部分などがあれば教えてください。
ファンディスクのシナリオを読んでいない段階では「ついに頼朝が義経を追い詰めて、史実のようなストーリーに展開していくのかな?」「怖い人になるルートもあるんじゃないかな?」と思っていた部分はありましたが、いい意味で覆されました。頼朝は、義経を大事な源氏一家のひとりとして迎え入れていて、彼の家族意識や、義経との絆が全体的に多く散見されたものになっておりました。
前作からもいろいろなルートで垣間見られたものではあるんですけど、義経を利用しようとしているのか、それとも本当に絆として感じているのかといった部分に関しては、わりと揺れがあったといいますか、ルートによっては全く歯牙にもかけていない部分が強く表現されていたように思います。
ですが、今回の頼朝は全体をとおして義経をワンランク上で認めていて、ちゃんと「源氏のひとりで家族なんだ」という部分がすごく強調されているように感じました。
頼朝ルートに関しては、義経を溺愛していて甘々なところもあるし、前よりも執着心が強くて依存しているな、という部分もあったりするので、非常に愛の深い男になっているんじゃないかなと思っております。
本作での見どころや、とくに印象に残ったシチュエーション・お気に入りのシーンをお聞かせください。
頼朝のルートは「なるほどね。そうなっていくんだ」と全部好きなのはもちろんですが、他のキャラクターのルートで義経のことをちゃんと認めてあげるところが僕はものすごく好きで。例えば「どこへなりとも行くがいい」みたいなことを言っても、お前はちゃんと源氏の者なんだっていう、自分たちと繋がりがあるということを認めていくシーンがあったりするんですよね。
「そういうふうにちゃんと考えてくれてたんだね」と頼朝のやさしさや情が見えて、僕はすごく好きでしたね。
頼朝のルートであえてあげるのであれば、また嫉妬に狂う部分ですかね(笑)? 嫉妬というか、執着が強くなる部分かな? 僕が思うに、どのルートの人もそういうところはありそうな気がします。
形はおそらく違うんでしょうけど、それぞれの執着の強さみたいなものを感じられるいいファンディスクになっているのではないかなと思います。
最後に、発売を楽しみにしているユーザーへメッセージをお願いします。
前作をプレイしているからこそ味わえるところもありますが、新しく攻略できるようになったキャラクターがいたり、自分の好きなキャラクターの物語のつづきを見られたりというところは、本当に嬉しい限りです。僕も演じられてうれしかったですし、皆様にとっても期待以上のものが届けられるようになっているんじゃないかなと思いますので、非常に反応が楽しみでございます。
そして、このようにつづきが作れたことは皆様のお陰ですので、本当に感謝しております。
今後どうなっていくのかいまはわかりませんが、まだまだ想像の余地がある物語ですので、もしかしたらこの先の展開があるんじゃないかなと期待が広がるばかりです。
もしよろしければ「ファンディスク楽しかった。続きも気になる」みたいなお声も、オトメイトさんに送って頂けると何かが動くかもしれませんので、余裕がある方はぜひぜひよろしくお願いいたします。