オトメイト『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』
- ……扉がゆっくりと開く。
- あの影が私たちを
追ってきたのではと、
体の震えが止まらなくなった時――。
- リュカ・プルースト
- 「…………大丈夫。私ですよ、セレスくん」
- セレス
- 「…………」
- セレス
- 「せん、せい……?」
- リュカ・プルースト
- 「……はい、あなたの教師、
リュカ・プルーストです」
- 今まで何度も何度も、
私を励まし認めてくれた温かな手が。
- 髪ではなく、私の震える掌を包み込んでいた。
- リュカ・プルースト
- 「……ごめんなさい」
- リュカ・プルースト
- 「怖い思いをさせてしまって……
本当に……ごめんなさい」
- リュカ・プルースト
- 「私がお使いなど頼まなければ……
君があんな悍ましい光景を目にすることは
なかったのに――……!」