オトメイト『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』
- イヴ
- 「ええと、この屋敷の子かな?」
- アドルフ
- 「……主人はどこだ。
子供一人放置して何してやがる」
- ジャン
- 「申し訳ございません。ですが、その……」
- ジャン
- 「眼の前にいる、その子供が。
わたくしの主人でございます……」
- え、と全員が声を上げる。
- ジャン
- 「――さあ、坊っちゃん。自己紹介を」
- ジャン
- 「皆様をお招きすると決めたのは、
坊っちゃんでしょう?」
- ジャン
- 「このままでは
ろくに会話もできないまま、
帰られてしまいますよ?」
- ???
- 「……ぅ……ぅぅ……」
- ジャンさんに促され、
少年は本越しに声を振り絞った。
- マティス・クロード
- 「は、はじめ……まして……
……ぼ、僕が、
この屋敷の主……マティス」
- マティス・クロード
- 「……マティス・クロード……です」
- マティス・クロード
- 「……皆さ、んが……庶民区(クーネ)の。
【殺人事件】を追っていると、
噂で……聞いて……」
- マティス・クロード
- 「……その……。
協力の、ために。
ジャンを遣いに出しました……」
- マティス・クロード
- 「よ、よろしく……お願い……します……」