オトメイト『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』
- アドルフ
- 「――っ、セレス!?」
- 誰かの体温が、
私の肩を力強く抱き寄せ支えてくれる。
- アドルフ
- 「どうした、無事か!? 今の悲鳴は――」
- セレス
- 「……アド、ルフ……?」
- 同じ養護施設で共に育った、大事な義兄。
- 戻ってくるのは
明日の晩のはずだったのに……
いったいどうして?
- しかし現状、
疑問を抱きたいのは彼のほうだろう。
- アドルフ
- 「……っ!?」
- 彼は私の無事を確かめてから周囲を見渡し、
地獄のような惨状に息をのんだ。
- アドルフ
- 「セレス……ここで一体、
何があった……?」
- ……。
- …………。
- 何が――あった?
- そんなの私が聞きたい。
- 何が。何を。
- 私は。
- 私という死神は。
- この人たちに、いったい……。
- なに、を……した?