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回「花婿候補の魅力2」

VARIABLE BARRICADEを楽しみにしてくださっている皆様、こんにちは。ディレクターのいわたです。
桜もちらほら咲き始めている今日この頃。今年はお花見できるかな……とぼんやり思っていますが、地味に忙しくてそれどころじゃなさそうな気もしています。
先日発売したB's-LOGの描きおろしイラストではバリバリのキャラクターたちのお花見道中が描かれていましたが、もう御覧いただけたでしょうか?
珍しい和装姿の彼らをぜひ見てあげてください。見た目は雅やかですが、実際はきっと騒々しいお花見になっているはずです。花より団子の子もいますしね!

さて、前回は壱哉と大我の魅力について語りました。
果たしてあれで彼らの魅力がちゃんと伝わってくれたのか若干心配なところはありますが(特に壱哉)、今回は「黛汐音」と「八神那由太」について語っていきたいと思います。
ぜひお付き合いくださいませ!

黛汐音の魅力
汐音のキャッチコピーは「ゆるふわ愛されビューティー」
外見の美しさはもちろんのこと、口調も穏やか優雅な印象の強い人です。直接的な口説き文句より、日常的にヒロインにやさしくしてくれるタイプですね。



東条家の令嬢として完璧でなければならない――と自分に厳しく頑ななヒロインに、そんなに頑張らなくていいよ、もっと甘えていいよ、と語りかけるのが汐音です。
北風と太陽でいうなら間違いなく太陽。
たとえば壱哉のように下心駄々洩れの口説き文句なら突っぱねることができる。大我のように挑発されれば反発する。那由太のように突進されれば疲れる。
けれど汐音のようにやんわりと純然たる好意だけを示され、甘やかされてしまうと、どう対応していいのかわからなくなってしまうのが怖いところ。



ただ、汐音は決して博愛主義者ではありません
誰にでも甘い顔をするわけではなく、興味ない相手に対してはとことん塩対応です。塩というか、無関心。自分にとっての特別がハッキリしているんです。
だからヒロインに対してはいくらでも尽くすしそれを苦にも思いませんが、それ以外の相手に手を貸すことはかなり稀です。
同じ花婿候補の3人に対しても、どこかドライなところがあります。
自分は自分、人は人。決して情のないタイプではありませんが、自分にとって無価値な相手に差し伸べる手は持たない人です。



そんな汐音ですから、価値観も独特です。
プレイ動画でもその片鱗は見えていますが、彼にとって生きる上で仕事をすることは決してマストではありません。
世間一般で言う責任や義務についても、「ぼくはそう思わない」の一言で一蹴してしまいます。
彼はとても多才な人で、特に美容・芸術方面の能力が高いのですが、だからといってそれを仕事にしようとはまったく思っていないようです。普通なら生活するために仕事を……と考えそうなものですが、いかんせん汐音の場合、自力で稼ごうとしなくても喜んで彼に貢いでくれる人たちがいたから余計そうなってしまったのかもしれませんが……。



責任と義務に雁字搦めに縛られているヒロインからすれば、汐音のようなタイプは水と油で、本来なら「無責任のヒモ男……!」と拒否反応が出てもおかしくありません。
実際最初のころはそう思っています。けれど、汐音のアプローチは一撃必殺というよりはじわじわ効いてくるボディブロー。
困惑しているうちに彼のペースに巻き込まれ、気づけば彼の腕の中、という事態もありえます。
断言します。汐音ルートはバリバリで最も乙女ゲームらしく、糖度の高いルートであると!



ヒロインに対してやさしいのは間違いありませんが、彼はなかなかの策士でもあります。
挙句の果てにこんなことをペロッと言っちゃうので、彼のルートではそれはもう面白いように感情がアップダウンしていきます。
翻弄されたい派の方にはきっとたまらないルートになっているのではないでしょうか。

世間一般の価値観に縛られない彼と恋に落ちるためには、ある程度の開き直りが必要です。
ただ、今まで培ってきた自分の価値観はそう簡単に捨てられるものではないので、大変悩まされると思います。
きれいに微笑みながら両腕を広げて待っている彼を前に、飛び込むか否か。それはまさしく恋の罠なのです。

黛汐音22歳。
彼の手の中で踊らされる快感を、ぜひ味わってみてください!
八神那由太の魅力
那由太のキャッチコピーは「猪突猛進ポジティブわんこ」
プレイしてみると、うわあそのまんまだ、と納得すること請け合いのコピーだと思います。
朝のテレビで「今日のなゆた」とかやっててもおかしくなさそうなくらい犬です。個人的にはそんな番組が超見たい。絶対退屈しないと思います。

プレイ動画でもひたすら役に立ちたい、守りたいと訴える那由太は、いつでもヒロインに絶対服従。なんでも命令してください!という姿勢を崩しません。
構ってもらえるのが大好きで、褒められると喜び、叱られると(ヒロイン限定で)喜び、放置されるとしゅんとします。
同じ花婿候補の面々や春日にも懐いているので、まるでパシリのように使われても結構ホイホイ使われます。
たまに文句も言いますが、適当に流していればそのうち本人がどうでもよくなって忘れる始末。つくづく、犬です。



那由太のすごいところは、なんといってもメンタルの強さです。
基本的に人懐っこいですし、なんでも信じるおバカさんなので騙されやすく、そのためにいらぬ借金を背負ったりもするのですが、とにかくめげません。ある意味ノーダメージ。
けれどその理由は、自分にとって大事な人以外に何をされても傷つかないからです。
ヒロインに騙されたら傷つく。でもそうじゃない人に騙されても別にどうでもいい。そこまで言い切ってしまえる人もなかなかいないと思います。



知れば知るほどペット扱いしたくなるわんこな那由太ですが、そんな彼には「仕事モード」という謎の一面があったりします。
あるきっかけでヒロインの護衛役を務めることになった途端、キリッとできる男風に変貌するのです。
一体那由太に何があった!?と周囲は動揺しますが、何がすごいって、これがいわゆる二重人格的なものではなく、那由太の中では一切の矛盾なく両立されている個性なんですね。
とはいえ、今までただのわんこだと思っていた相手が急にこんな変貌を見せたら、それはもうドキドキしてしまうでしょう。

とはいえ、ここからが肝心なのですが、那由太は20歳と立派な成人男性でありながら、驚くほど無垢です。
今回はヒロインも恋愛初心者ではありますが、それに輪をかけた恋愛音痴なのが那由太です。
花婿候補としてヒロインを逆攻略する側なはずなのですが、恋してもらおうというよりは、役に立ちたい構われたいという意識の方が強いので、逆にヒロインの方が困惑するほどです。もちろん物語が進むにつれ、そんなことばかり言ってられなくなってはくるのですが……



ヒロインを見るとドキドキする、なんか心臓がおかしい、病気かもしれないと悩みだす那由太に、さすがの汐音も呆れ顔。つける薬がないタイプです。
こんな那由太が相手なので、彼のルートではもう散々振り回されます。ヒロインにとってめちゃくちゃショックなことも起こります。どうしてそうなった!?の連発です。
誰もが首を傾げる那由太理論も、本人にとってはごく当たり前のことなので、余計に質が悪いのです。



那由太にとって幸いなのは、彼が愛され属性であることかもしれません。
裏表がなく素直でよく懐く那由太は、周りの人にとても可愛がられています。近所のおばあちゃんたちのアイドルです。
もちろんライバルである花婿候補たちも例外ではなく、バカな子ほど可愛いを地で行くように、なんだかんだと那由太の面倒を見てしまいます。
那由太のルートは一番周りの人たちに助けられていると思いますね!



そんな那由太が本当の意味で恋を知ったとき、一体どんな結末が訪れるのか。
いろんな意味で大暴れしてくれる彼のルートはびっくり箱のような波乱に満ちた展開を見せます。
彼がどんなふうに恋をつかむのか、そして何故あんなにも踏まれたいのか(笑)、ぜひ楽しみにしていていただければと思います。

八神那由太20歳。
ただの犬だと思っていると、痛い目を見る……かも!?
さて、これで攻略対象4人の魅力をお伝えできました。いかがでしたでしょうか。少しでも気になるキャラはできましたか?
みんなそれぞれ違った魅力の持ち主なので、深く知っていくにつれ、思わぬところでドボンと落ちる可能性はあると思います。

もうじき発売ということで、攻略順を気にする方もいらっしゃると思います。
雑誌のインタビューでも答えているのですが、今回はどのキャラからプレイしていただいても問題ありません。
他のルートでネタバレされることもありませんし、好きなキャラから突進していただいて大丈夫です。
ただ、個人的には壱哉を最後に回して、その後でトゥルールートに入るのが物語的に一番きれいでわかりやすい形になるかな、と思います。
この辺は好みの問題ですので、あくまで参考までに。

いよいよ来週からはカウントダウンも始まります。発売まで本当にあと少しです!
皆さんがどんなふうにプレイして、どんな感想を抱くのか、とても楽しみにしております。
ぜひ、あなただけの推しキャラを見つけてあげてください!!