イザヤ・クライン役前野智昭様

――収録の感想をお願いします。

イザヤはすごく気持ちのいいキャラクターです。でもその背景に深いトラウマがあったり、いろいろな事情を抱えているキャラクターでもあるので、表の顔と裏の顔の演じ分けもすごく楽しかったです。
生徒会のキャラクターたちもすごく個性的で、終始楽しく演じさせていただくことができました。

――イザヤの魅力を教えてください。

やはりなんといっても、「絶対に裏切らないであろう」というイザヤへの信頼感や安心感は、演じていてすごく頼もしく感じました。
ただ、大きな秘密を持つゆえに、主人公を大切に見守りつつも、「いつかそのことが知られてしまうのでは」と不安を抱えながら日々を過ごしていかなければいけない。さらに、ひょんなことから主人公にそのひた隠しにしてきた秘密を知られてしまって……というシリアスな展開は、演じていてもとくに力が入りました。
全体としては、魔法を使うような緊迫したシーンから日常のリラックスしたシーンまで、メリハリがあって演じていてもすごく楽しかったです。

――演じるうえで心がけた点、こだわったポイントをお聞かせください。

主人公と接しているときのイザヤは、本当に非の打ちどころがない、でもちょっとおせっかいで頼れるお兄さんという立ち位置なんですよね。
その分、裏の顔が垣間見える場面の冷酷さや無慈悲な態度はよりわかりやすく、メリハリをつけて演じさせていただきました。そういった一面を見せることで、普段の姿とのギャップをより感じていただけるんじゃないかなと思います。
やさしいだけじゃない、裏ではもしかしたら……? というドキドキやハラハラも楽しんでいただければ嬉しいですね。

――印象に残ったセリフ、お気に入りのシーンを教えてください。

主人公が動物に変身してしまうという特殊な呪いを持っているので、イザヤがその事実を知ってしまったときの動揺がとてもかわいいなと思いました。
呪いを解除する方法をずっと一緒に探してあげて、「自分がなんとかするんだ!」という強い想いから行動に移すシーンもすごくグッとくるものがありました。
「次はどうなってしまうんだろう?」とハラハラしながら台本を読ませていただきましたし、主人公のために必死になるシーンは演じていてもとくに熱が入りましたね。

――主人公は突然動物になってしまう呪いにかかっていますが、もし動物になるならどんな動物になりたいですか。

やっぱり“空を飛べる”ってすごくいい能力だと思うんですよ。
作中でも主人公が鳥になるシーンがありましたけど、僕も鳥になりたいですね。捕食されない、自分が捕食する側になりたいです(笑)。

――読者にメッセージをお願いします。

『トラブル・マギア』には、見どころがすごくたくさん詰まっています。
ファンタジーな世界観にドキドキしながら、キャラクターたちといっしょに1年間を過ごし、さらに冒険もできちゃう作品です。乙女ゲームではなかなか珍しいタイプの物語なんじゃないでしょうか?
僕自身、台本を読ませていただいたときも、演じさせていただいたときもすごく熱が入るシーンばかりだったので、ぜひいろんな方にプレイしていただきたいです。
イザヤの表の顔や裏の顔はもちろん、ほかのキャラクターたちと仲良くなったときにしか見せない顔など、いろんな表情の変化を感じていただけるとうれしいです。ぜひ、発売を楽しみに待っていてください!

ラルス・クロッツ役阿部 敦様

――収録の感想をお願いします。

僕としては、乙女ゲームというジャンルの作品を演じさせていただくのが久しぶりだったので、「こんな感じだったかな?」と少しずつ感覚を思い出しながら、照れつつも楽しく演じさせていただきました。

――ラルスの魅力を教えてください。

ラルスはちょっと本心が伝わりにくいところがあって、たぶん勘違いされやすいタイプなんじゃないでしょうか?
でもじつはやさしいところもあって、 動物に対する接しかたやちょっとした仕草から、彼の本来の姿が見えてくると思います。
出会ってすぐはなかなか理解されないこともあると思うんですが、そんな彼をわかってくれる主人公や生徒会のメンバーがいてくれて良かったなと思います。

――演じるうえで心がけた点、こだわったポイントをお聞かせください。

ラルスは毒舌キャラクターではあるんですが、じつは僕としてはあまり“毒舌”は意識せずに演じています。どちらかというと一歩引いて物事を見ているような、少し距離を置いているイメージを心がけました。
あとラルスは朝が苦手なので、“低血圧感”を出すようにしてみました。

――印象に残ったセリフ、お気に入りのシーンを教えてください。

主人公がラルスを訪れるときに、“呪い”のせいでネズミに変身してしまうシーンがあるんです。
ラルスは動物に対してすごくやさしい子で、とくにそのシーンではネズミという小さい動物に話しかける様子が、台本を読んだだけでもわかるくらいとても慈愛にあふれていて好きでした。

――主人公は突然動物になってしまう呪いにかかっていますが、もし動物になるならどんな動物になりたいですか。

もし海のなかの生き物だったらシャチになってみたいですね。
シャチだったら、多分海の生態系のなかでも頂点なので、襲われる心配がないので。さらに、海は行けるところが無限にありそうなので楽しそうだなと思います。
いままでに見たことのないところに行ってみたいですね。深海とかに行ってみたいです。

――読者にメッセージをお願いします。

魔法学校が舞台ということで、非常にキャッチーでみなさんにも馴染みのあるとても楽しい作品に仕上がっていると思います。そのなかでドキドキハラハラするシーンもあり、そしてもちろん恋に発展する展開もあります!
ぜひじっくり楽しんでいただければうれしいです。

リカルド・サンテ役逢坂良太様

――収録の感想をお願いします。

剣と魔法の世界ということで、乙女ゲームとしてはわりと珍しいタイプの作品だなと思いました。ラブコメ要素や真剣なお話もあるのですが、世界観や基本的な物語の流れなどは王道ファンタジーの雰囲気もあり、僕自身とても馴染み深く演じやすかったです。
あとは、やっぱり魔法が使えるというところで、漢字で書いてカタカナで読みたい! その点では、収録中にけっこう大変な部分もあったりしたんですが(笑)。でも本当に最後まですごく楽しく収録させてもらいました。

――リカルドの魅力を教えてください。

リカルドは最初のころは主人公に対してすごく厳しい態度をとってしまうんです。でも、そこからいくつもの葛藤を乗り越えながら少しずつ心を開いていって、「もしかして俺って?」と自分の気持ちに気づいていく過程がすごくおもしろいキャラクターです。強がりな性格なのに、もう一歩を踏み出す勇気が出ないところなども意外性があってかわいいなと思いました。
物語の後半になるにつれて、“等身大の男の子だな”ということがわかっていくので、すごく魅力が増すキャラクターでもありますね。

――演じるうえで心がけた点、こだわったポイントをお聞かせください。

自分の思っていることをハッキリと言葉にする男の子なので、その点においては演じやすいなと思いました。ただ、つい思っていることと逆の言葉を言ってしまったりすることもあって。そういうときは、きちんとモノローグや心の声で彼の本心を聞くことができたので、リカルドの考えていることがしっかり伝わってきました。
こだわりポイントとは少し違いますが、彼が悩むシーンでは本当に素直な気持ちで演じさせていただきましたので、その“素直さ”がちゃんと表現できているといいなと思います。

――印象に残ったセリフ、お気に入りのシーンを教えてください。

後半で剣を抜くシーンがあるんですが、そのためにちょっとした試練……いや、だいぶ大きな試練があるんです(笑)。そのシーンが、僕はすごく好きでした。
主人公との関係が変化するきっかけでもありますし、とくにお爺さんがいい味出してますよね。演じる側としても、もどかしさもありつつドキドキしたシーンなので、皆さんにもぜひ楽しんで欲しいなと思います。

――主人公は突然動物になってしまう呪いにかかっていますが、もし動物になるならどんな動物になりたいですか。

動物の滑落シーンとか、ちょっと変な動画を見るのが好きなんですけど……(笑)。たまにオススメ動画に出てくるんですが、100メートル以上の崖から転げ落ちてるのに平気な顔をして立って走り去っていくチーターとか、「動物ってそんな強いの?」って思って。だからチーターとかクマとか、すごい頑丈な動物になってみて、どこまで耐えられるのか試してみたいなと思います(笑)。
「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」という話もありますけど、この動物はどこまで耐えられるんだろうと、ちょっとやってみたいし、試してみたいです。死んだら元も子もないんですけどね(笑)。

――読者にメッセージをお願いします。

僕はとても王道ストーリーが大好きなので、世界観やシナリオも含めて『トラブル・マギア』という作品がすごく心に刺さりました。王道ファンタジーが好きな方にもぜひ楽しんでいただきたいなと思います。でも「ここでこうなるんだ!?」という意外な展開も待ち受けているので、そこもお楽しみにしてください。
どのキャラクターたちも個性的なので、ぜひぜひ全員を攻略して欲しいです! 繰り返し攻略することで、同じキャラクターでも違う一面を見せてくれるかもしれません。ぜひ何度も何度もプレイして『トラマギ』を楽しんでいただければと思います!

アレクセイ・エルディール役上村祐翔様

――収録の感想をお願いします。

すごく楽しく演じられました。
僕は、アレクセイに親近感を持ちながら演じていたので、そこまで大きく役作りで大変だなと思うこともなかったです。学校生活を送っているラフな感じとか、彼自身がけっこう飄々としている雰囲気があって僕も楽しく軽やかに収録を終えることができたんじゃないかなと思います。とても充実した時間でした。

――アレクセイの魅力を教えてください。

彼の言動だけを切り取るとかなりやんちゃな部分も見えたりするんですけど、そこに“王子”っていう品格が加わることでキャラクターとしてのバランスが絶妙だなと思いました。
アレクセイは、かなり客観的に物事を捉えたうえで人と接しているのですが、その部分はこれまでの王室での生き方というか、そういう生い立ちも含めたうえで彼が身につけてきた処世術みたいなものなんです。
表向きはすごく大人びていますが、彼の本来の姿は考古学を研究したいとか冒険に出てみたいとか、そういうアグレッシブな少年だと思っていて。考古学のこととか、自分が好きなものについて話しているとき、きっと彼の目はすごく輝いているんじゃないかなと思うんです。そのギャップが魅力的だし、そういった本来の姿を見せてくれる瞬間に安心感を覚えました。
主人公との交流を通して、彼がどんな表情をしてくれるかというのを楽しみにしてほしいです。

――演じるうえで心がけた点、こだわったポイントをお聞かせください。

誰かから揶揄されたり、噂されたりしても意に介さないなど、彼のサバサバした部分や割り切っているところの塩梅はけっこう意識して演じさせていただきました。アレクセイとしては割り切っていますが、そのことを物語の序盤で主人公に悟られてしまうのは違うと思ったので、あまり台詞ひとつひとつに喜怒哀楽を乗せすぎないように気をつけています。物語が進んで主人公との関係が変化することで、その行動が“わざと”なんだなと気づいてもらえるといいなと思って。
あと、アレクセイと僕は弱点と趣味がいっしょなんですよ! 不器用で絵が下手で、趣味が語学。そういった共通点がピックアップされるシーンは、自分のことのように嬉しかったですね。絵をいじられるのはちょっと恥ずかしいですけど(笑)。

――印象に残ったセリフ、お気に入りのシーンを教えてください。

洞窟で手をつなぎながら願い事をするシーンですかね。このときはまだ友だちで、アレクセイはいつもの軽やかな感じで主人公に「一緒にいて」と言うのですが、その願いを叶えるためにお互いがどう思ったのか、というところが物語のカギになってきたりします。
アレクセイの恋愛は、友だちと恋人との間に明確な境目があるわけではない感じがしていて。最初は生徒会の仲間として友だちからスタートして、どんどん仲が深まっていった結果ちょっとずつ心を開いて、それが最終的にはいっしょに考古学の旅に出るということに繋がってきます。
洞窟のシーンでは、友だちという関係だったときの思い出ひとつひとつもすごく大事にしているんだなということが感じられて、すごく印象的でした。

――主人公は突然動物になってしまう呪いにかかっていますが、もし動物になるならどんな動物になりたいですか。

水族館でオットセイを見るのが結構好きなんですけど。体を反らしてずっとウオウオ言ってて、なんかそういう過ごし方をしたいです(笑)。どういう気持ちで鳴いているのかよくわからないんですけど。あの姿を見ていると癒されるというか、みんな全力でウオウオ言っているのがいいですよね。僕も気楽に生きてみたいなという感じです。

――読者にメッセージをお願いします。

本作は、魔法学校で織りなされる“恋愛ドラマ”になっています。魔法やそれぞれの体質や得意なものを通して描かれていく物語がすごくきらびやかで、プレイしていくと、どんどん『トラブル・マギア』の世界観に入り込んでいけるんじゃないかなと思います。物語の伏線がたくさん散りばめられていて、演じていてもとても面白そうだなと感じました。
アレクセイは、女性にやさしいところや誰に対しても分け隔てなく軽やかに接する部分は、すごく親しみやすい男の子じゃないかなと思います。でも、その親しみやすさの裏に隠された部分が徐々に見えてきたりするのも面白いなと思うので、ぜひ彼とたくさん仲良くなっていただいて、そこからの物語を噛みしめていただけたらうれしいなと思います。

シオン・カルド役興津和幸様

――収録の感想をお願いします。

あっという間に終わったような気がします。いつもオトメイトさんで収録させていただくときは、重たいお話が多かったような印象があったので(笑)。ストレートなほのぼのファンタジーを楽しく演じさせていただきました。でも、テーマは“呪い”です。お忘れなく(笑)。

――シオンの魅力を教えてください。

シオンは寡黙な生徒会長だと思っていたら、どうやらそれだけではない……といったキャラクターです。
好きの気持ちが溢れそうになってしまい、ぐっと堪えているところがかわいいです。主人公に対してももちろんそうなのですが、じつは動物が好きという点でも同じで。好きだからこそ構いたい、でも嫌われたくない、嫌われるのが寂しい、という想いのなかで葛藤している姿もかわいいなと思いました。

――演じるうえで心がけた点、こだわったポイントをお聞かせください。

演じているうちに“クールな生徒会長”というのを忘れてしまう瞬間が多々ありまして。「待て待て。シオンくんはクール担当だぞ」と改めて胸に刻み直しながら演じさせていただきました。好きな子の前で浮かれちゃうのは、17歳だったらしょうがないんじゃないですかね。しっかりしているように見えて、でも我ら大人から見るとまだまだ子どもっぽいところもあったりするのが演じていてとても楽しかったです。

――印象に残ったセリフ、お気に入りのシーンを教えてください。

主人公が動物に変身してしまう“呪い”にかかっているということで、動物のキャラクターがいっぱい出てくるんですけど。そのなかでも、ペンギンのポピンちゃん! ……これ以上詳しいことは言えないのですが、ぜひともポピンちゃんとの出会いを楽しみにしていてほしいなと思います。あと、猫みたいな動物にも注目してほしいです(笑)。

――主人公は突然動物になってしまう呪いにかかっていますが、もし動物になるならどんな動物になりたいですか。

猫ならだいたいの人がかわいがってくれますよね。誰にでも好かれる動物って、なんですかねえ。あとは海のなかの生き物になって、海の底の底まで見に行ってみたいですね。真っ暗で怖いかもしれないけど、暗くても見える生き物もいる……でしょう! 多分(笑)。人間ひとりでは行けないところに行ってみたいですね。違う視点で物事を見てみたいです。

――読者にメッセージをお願いします。

タイトルがとっても長いですけど、略して『トラマギ』と覚えていただいて。発売を楽しみにしていただければと思います。
乙女ゲームを遊んだことがある人もない人も、楽しめるような内容になっていると思いますので、ぜひともこの機会に手に取っていただけると幸いです。よろしくお願いします!