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鱗 希驪
「よし! じゃあ、キスの前に砂落として、準備しなきゃ!」
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ヴィンス・ルーガン
「そうだな。相手はあまり気にしないかもしれないが身だしなみを整えるのは王子として大切だと思うぞ」
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鱗 希驪
「ヴィンス? それで! あの子は?」
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ロラン・クライデル
「あの子……?」
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鱗 希驪
「賞品の美女だよ! どこにいるの?」
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ライザール・シャナーサ
「美女?」
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鱗 希驪
「え? さっき言ってた賞品ってあの子のことじゃないの?」
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ジェミル
「アイツは、ここにはいないみたいだけどな」
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鱗 希驪
「ええ!? どういうこと!? 賞品って嘘だったの!??」
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ライザール・シャナーサ
「安心してくれていい。ちゃんと賞品は用意している」
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鱗 希驪
「え、も、もしかして……」
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ライザール・シャナーサ
「来い、カルゥー」
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鱗 希驪
「カルゥーって、豹じゃん!
しかもすっごくワイルドな!」
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ライザール・シャナーサ
「いや、似てはいるが、カルゥーは豹では無い。
マウトグイーダという豹より珍しい動物だ」
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鱗 希驪
「いや、そこじゃなくて!!」
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鱗 皇驪
「ふふ、良かったですね、希驪。
ライザール王の言っていた通り、艶やかな髪に、しなやかな身体」
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鱗 皇驪
「滑らかな手触りの頬に、形の良い唇。
その目は、全て者の心を見通す程に澄んでいますよ」
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ヴィンス・ルーガン
「ああ、猛獣とのキスなんて中々体験出来ないことだからな。
代わってやりたいくらいだ」
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鱗 希驪
「ヴィンス! こう兄も、ふざけてないで!」