ストーリー

炎の怪人の事件から一年経過した帝都トウキョウ―――

あれから大きな事件や事故はなく、帝国図書情報資産管理局・フクロウは
いつも通り和綴じ本を探し、稀モノを調査する職務をこなしていた。

平和のように見える日々。

だがそれは、放たれた火種が大きく燃え上がるまでの序章にすぎなかった。

───帝都ニ新シイガ燃エル
ノ重サ、ノ価値、愛スルコトサレルコト、
天秤ハビ揺ラギウツロウ

用語集

【稀モノ】
書いた者の情念や記憶などが宿った本。
その内容により、読んだ者に大きな影響を及ぼすことがある。
自筆の和綴じ本であることが条件らしい。
【アウラ】
稀モノに宿った情念の輝きと言われており、様々な色がある。
通常の人間の目には映らないが、主人公は弟の事件が原因で視えるようになってしまう。
【フクロウ】
正式名称は『帝国図書情報資産管理局』
稀モノの収集・保護を目的とする特殊国家機関。
本来は国立図書館の一つの部署に過ぎなかったが、稀モノの事件が相次いだことにより正式な専門機関として発足した。
【カラス】
稀モノや盗難品などの闇オークションを開催していた裏組織だったが、総元締めである四木沼喬の逮捕により事実上解体となった。
だが顧客が保有していた偽の稀モノは完全に回収し切れず、フクロウも頭を悩ませている。
【カグツチ】
帝都大学教授の百舌山が関わった稀モノの焼却を目的とした、帝都大学生による集団。
事件解決後は解散となり、それぞれの学生生活に戻った。