ギルバートはどのようなキャラクターでしたか?
ギルバートはヴィスコンティというマフィア一家のボスです。
このヴィスコンティは自由主義で、マフィアでありながら町の人たちからも愛されていて、ギルバートも町の人たちと仲が良く、愛情を注いでいます。
僕自身もギルバートがすごく好きですね!
印象的なセリフやシーンはありますか?
ギルバートの個別ルートに、裁判をしているシーンがあるんです。
ギルバートが、とある容疑をかけられてしまい、疑いを晴らすために主人公たちと一緒に裁判で証拠を提示したりして。ちょっと法廷モノみたいな雰囲気があって、そのくだりがとても面白かったですね。
最後に、発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします!
この作品はシナリオが本当に良くて、僕自身も台本を頂いてすぐ熟読してしまいました。
男心をすごくくすぐられましたし、本当に読み物として面白いです!
マフィアというテーマなので、ハードボイルドなところもありつつ、美意識も高くて、素敵だなと思える世界が広がっています。
ぜひ男たちのドラマを見て頂きたいですし、皆さんもその中に入り込んで、『ピオフィオーレの晩鐘』の世界観を楽しんで頂ければと思います。
楊はどのようなキャラクターでしたか?
中国からイタリアにやってきて、悪いことをしている人です(笑)。
人殺しも厭わない、マフィア中のマフィアというか、他のキャラクター以上に“悪い人”というのが全面に出ていると思います。そういう怖さがありながら、楽しいものを求めるという男の子っぽいところも持っているのかなという印象がありますね。
すごくしっかりした言葉遣いをしていて、丁寧すぎるからこそ慇懃無礼というか、上から目線なのが透けて見えるセリフが多かったです。
印象的なセリフやシーンはありますか?
印象的なのはバトルシーンですね。楊は銃で撃たれても全然動じないんです(笑)。
痛みに鈍感なのか、痛覚自体がないのか、笑いながら戦っているところが逆に怖かったです。あとは、主人公がよく死んでいる印象がありますね……。受け答えを間違うとすぐ殺されてしまうのかな?
怖いですよね……。楊自身も、主人公を何度も殺した気がします。
最後に、発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします!
『ピオフィオーレの晩鐘』は、イタリアのブルローネという街でのマフィアの抗争に巻き込まれるスリリングなストーリーです。
特に楊ルートは、主人公がすぐに死んでしまうバッドエンドが多いです……。そのなかでハッピーエンドを迎えられるように、物語の謎をどんどん解いていく面白い内容になっていると思います。
主人公の過去の秘密や、抗争に巻き込まれながらの恋愛を楽しんで頂ければうれしいです。
ニコラはどのようなキャラクターでしたか?
物腰柔らかで人の扱いもうまい“大人の男性”という感じですが、心の中には洗練されていない頑固さも持っているんですね。そこが人によっては魅力に見えるし、扱いにくく見えることもあるかもしれません。
印象的なセリフやシーンはありますか?
ずっとマフィアのNo.2をやってきて、人間としても洗練されていますし、ダンテの代わりに人と関わることも多いと思うんです。前に出て、ずっといろいろな人間と接してきたからこそ、ニコラを会話やコミュニケーションで圧倒するのはすごく難しいことだと思います。
そんなニコラがヒロインに押し負けてしまうこともあって、そういうところはちょっとカワイイです(笑)。
最後に、発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします!
マフィアの物語ですが、ちょっと現実離れした要素も組み込まれていて、より深みが生まれています。ただ血なまぐさいマフィアものじゃない、というところがひとつ。
それから、男どもの中には「どうしようもねーな、コイツ!」ってヤツもいるのですが(笑)、すごくカッコイイんです。
僕が潔いなと思ったのは、それぞれのルートでみんなの表情が全然違うこと。このキャラクターのルートではこういう表情を見せる、でも誰々のルートではこうなるよという、ちょっと違う人間に見えてくるほうがお話の膨らみがある気がして、すごくいいなと思いました。
話の全容はすべてのルートをクリアーしないと見えないと思いますが、ニコラがいちばんいい男でありつつも、ほかもいい男揃いだと思っています。ぜひ楽しんでみてください。
オルロックはどのようなキャラクターでしたか?
オルロックは情報屋を生業としています。
なぜ情報屋をしているのか、なぜどこにも属していないのにマフィアと関連があるのかなど、核心になる部分にはここでは触れられないのですが、彼は情報屋のほかにも役目があるんですよね 。また、彼が口下手なのにもちゃんと理由があって。
自分の役目を全うするための分別がきちんとできるから、何が起きても彼自身の心はなかなか揺るぎません。だからこそ、彼の本心がわかった時は、非常に切なくなると思います。
印象的なセリフやシーンはありますか?
主人公と過ごしていた場所にいられなくなったオルロックが、追っ手から逃げるために仮拠点に隠れ住むなかで、“ルカ”という子がキーになるシーンがあるんです。
そこで、初めてオルロックが直情的になって慟哭するんです。自分の役目を否定するというか、後悔するというか……。僕も自宅で台本を読みながら泣いてしまいました。そこはとても印象的でした。
最後に、発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします!
本当にシナリオがいいので、僕としては役者としてこの世界にいかに溶け込めるかを意識して、演じさせて頂きました。
マフィアの抗争、警察や政治との癒着、その当時の残酷な環境など、かなり深いテーマを提示している作品です。海外の映画を見ている感覚でした。
いわゆる恋愛アドベンチャーというところで皆様がパッと思い浮かぶようなものだけでないかもしれませんが、食わず嫌いをせずに、純粋にプレイしてほしいと思える作品です。
ぜひ主人公として、イタリアのマフィアの世界に飛び込んで、心ゆくまで堪能して頂けたら幸いです。
石川界人さん
ダンテはどのようなキャラクターでしたか?
ダンテは責任感が強いキャラクターで、僕はそのあたりがとても好印象でした。
世襲制のファミリーのカポ(首領)として一番上の立場にいるのですが、ファミリーを途絶えさせないように必死に自分の使命を全うするんです。でもやはりまだ未熟なところもあって、いろいろと問題が生じてしまったりするのですが、それでもファミリーのために、主人公のために一生懸命頑張っているところが印象的で、僕はすごく好きです。
ダンテは、主人公のことをある意味特別には思っているのですが、そこに関してはぜひプレイして確かめてください。
印象的なセリフやシーンはありますか?
僕自身がとくに面白いなと感じたのは、追っていくキャラクターのルートによって敵味方が変わるところでしょうか。
やっぱりマフィア同士ですから、いろいろと抗争があって、ダンテ以外のキャラクターのルートで敵役になったときが楽しかったですね。
最後に、発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします!
『ピオフィオーレの晩鐘』は、事前情報でおわかりのとおり、かなり重めの作品となっております。
マフィアのお話なので、当然、人が死んだり、殺したり殺されたりということがあります。そのなかで恋愛以上の絆が生まれていきます。また、第一次世界大戦の戦後間もない時代設定なので、その時代にある伝承だとか、わりとファンタジーな要素も入っています。こういう伝承が本当にあったらいいな、面白いなというところが、ファンタジーすぎず身近に感じられて、でもファンタジーなんだ……という、すごく絶妙なバランスで成り立っている作品です。
ぜひ、お話の世界観にどっぷりと浸って頂ければと思います。