――やあ、久しぶりだね?
君に、こうしてまた声を届けられる日が来たことが、嬉しいよ。
君と過ごす夏の1日は、僕にとっても特別だから。
本当ならいつか終わりを迎えなければいけない、
存在してはいけない時が、繰り返したとしても。
そのすべてを陰惨にとらえる必要はないんだ。
君が、笑顔で過ごせること……
それが僕にとってはすべてだから。
夏空のモノローグ ~Another Memory~。
発売まであと6日。
また、君の傍に僕が在れること――
今はただ、その幸せをかみしめていよう。
よ、なんだよ。そのびっくりした顔は。
先生が大事な生徒を気に掛けるのは、当たり前だろうが。
はは。なんつーかうまく言えねえけど……
こうやって2人で話をするのも、
なんとなくすげえ久しぶりな気がするな。
勉強はどうだ? 私生活で悩みは?
いつも言ってることだけど、
どんな悩みだって聞いてやるから。
いつだって、俺はお前の先生なんだからよ。
夏空のモノローグ ~Another Memory~。
発売まであと5日。
はは……変な感じだな、お前が妙に大人びて見える。
思わず、一緒に酒でも飲まねえかって誘いたくなるくらいにな。
どうも。お久しぶり……ではないですよね?
ループの影響なのか、今日は一段と
時間の感覚がおかしくて――まるで先輩と
10年単位で会っていなかったような感覚です。
とはいえ、もしそれだけの年月が経ったとしても
不思議と、僕たちの何かが変わったりは
しない気がするんですよね。
……理由は、よくわかりませんけど。
夏空のモノローグ ~Another Memory~。
発売まであと4日。
――――。
先輩、どうしてか今これだけは
伝えるべきだと思ったので口にします。
また……会うことができて、嬉しいです。
ふははははは!
いよいよ、いよいよだぞおおおおおおお!!
我が土岐島高校科学部が、長き眠りから
解き放たれる時が来た!!
君もまた部員の1人として、
雄々しく猛る準備はできているかね!?
――――と。
まあ盛大に大騒ぎをしてみたが……
実のところ、今日(こんにち)まで
日々欠かさず君と過ごしていたような気がするんだ。
実に奇妙な感覚……それでいて、幸せだと感じたよ。
夏空のモノローグ ~Another Memory~。
発売まであと3日。
これまでも、これからも。
大切な部員として、助手として。
そして何より特別な1人として、よろしく頼むよ。
愛しい愛しいマイエンジェル!
ハイパーデラックスで、アルティメットキューティーな先輩!
今日もあなたは世界で一番かわいくて、美しい!
プリーズ、ラブミーテンダーエターナル!!
と、いうことで!
何やら部長に言われてやってきたんですが……
不思議とこの状況が初めてな感じがしないんですよ。
もしかして、デジャヴってやつなんですかね~?
夏空のモノローグ ~Another Memory~。
発売まであと2日。
さ~て、先輩? 俺たちの今日のお役目は終わりました!
なーので……俺と、デートに行きましょ!
超絶スマートなエスコートで、
ばっちり先輩を惚れさせちゃいますから!
――ふふ。本当の、本当に……世界一かわいいですよ、先輩は。
今、こうして……お前と2人でいられること。
それが、奇跡みたいに思えるんだ。
この感覚ってきっと、俺だけのものじゃない気がする。
俺に、カガハル、篠原、部長に浅浪先生。
それにきっと綿森さんも――
こうやって俺たちが向き合って、同じ時間に存在すること。
それが……途方もない奇跡の連続で成り立ってる――
そんな気がするんだ。
夏空のモノローグ ~Another Memory~。
発売まであと1日。
あまりにも普通の感想で、
あまりにも当たり前の感情だけど……
俺は、【明日】がすごく楽しみだ。
お前と過ごす、【明日】が。