♥Scenario
- ルカ
- 「ねえ、お願い。僕にキスして」
- アイカ
- 「お願いとか言いながら、私を壁に追いやらないで!」
- ルカ
- 「だって、アイカ君がなかなか返事をしてくれないから」
- アイカ
- (だからって、逃げ道を塞がないで欲しい……。ルカ君ってば、こういう時は強引なんだから)
- ルカ君が、どうしても女性恐怖症を治したいという気持ちは十分伝わってきている。
でも、だからっていきなり……。キスだなんて! おとぎ話の呪いじゃあるまいし!
- ルカ
- 「ねえ、アイカ君は、僕とキスするのイヤ?」
- アイカ
- 「イヤ、というか、その……」
- ルカ
- 「あっ、でも、アイカ君はもしかして……。本当は男の子になりたかったから、男装をしてたのかな?」
- アイカ
- 「……え?」
- ルカ
- 「だって、男の子だと偽ってまでアイドルをやるなんて、よほどの事情があるんじゃないかなって。
もしそうだったら、やっぱり困っちゃうよね?」
- ルカ君は私に同情しているのか、ものすごく悲しそうな顔をしている。
- アイカ
- 「ちょっと待って。どうしてそういう話になるの!?」
- ルカ
- 「え? 違うの?」
- アイカ
- 「全然違うよ! 私は身も心も女の子だから! そんなに落ち込まなくてもいいから!」
- ルカ
- 「良かった。じゃあ、全然問題ないんだね!」
- アイカ
- 「え……っ?」