♥Scenario
- アイカ
- 「!!!!!」
- ツバサ
- 「……やはり、な」
- アイカ
- 「な……!」
- ツバサ
- 「想像通り、いやらしい女の身体だ」
- アイカ
- (女だって気付かれた……!!
ううん、もっと前から気付かれてた!?)
- ツバサ
- 「気付いてないとでも思ったか?」
- アイカ
- 「! いつから……」
- ツバサ
- 「貴様に会った時から、だ」
- アイカ
- 「最初から!? そんな、どうして」
- ツバサ
- 「貴様からは匂いがただよってきていた。
ここからも……、……ふっ、こんな、ところからもな……!」
- アイカ
- 「!!」
- ツバサ
- 「……魔性を誘う危険な香りだ。
淫らな、女のな……」
- アイカ
- 「離してください、ツバサさん……!」
- ツバサ
- 「なぜ?」
- アイカ
- 「なぜ、って……」
- ツバサ
- 「貴様はこの俺の獲物だ。
手の内に転がってきた美味そうな餌を
みすみす逃すほど俺はおろかではない」
- アイカ
- (餌!?)
- ツバサ
- 「ましてや……貴様は特別な生贄だからな」
- アイカ
- 「! 何を……!」
- ツバサ
- 「逃がさん」
- アイカ
- 「!」
- ツバサ
- 「そんな権利は貴様には与えてやらん。
俺が貴様に与えるのは……」
- アイカ
- 「! 何を」
- ツバサ
- 「…………“花嫁”の称号だけだ」
- アイカ
- 「花嫁……!?」
- ツバサ
- 「この俺に嬲られ甚振られ感じ果て善がり狂う奴隷にしてやろう。
……この俺だけに身を捧げる俺専用の奴隷だ。
闇夜を統べる魔王の花嫁として……服従の証に口づけるがいい」
- アイカ
- (口づけ!? まさか……キスしろってこと!?)
- アイカ
- 「何を馬鹿なこと言ってるんです!? 花嫁とか奴隷とか……!」
- ツバサ
- 「なんだ? 異論があるのか」
- アイカ
- 「あたりまえです!!」
- ツバサ
- 「!」
- アイカ
- 「そんなこと、受け入れられるわけありません!
私はツバサさんのファンでも持ち物でもない。ましてやキスなんて……」
- ツバサ
- 「ならば」
- アイカ
- 「痛……!」
- ツバサ
- 「貴様が女だと他のメンバーにも明かして良いのか?」
- アイカ
- 「それは……!!」
- アイカ
- (脅し!?)
- ツバサ
- 「俺は構わんぞ?
貴様を見つけられただけで僥倖と言えよう。
その後ならば……」