カルディア

「……！」

ショルメ

「――うん、いい焼き加減だ」

ショルメ

「歯応えもあるし、ほのかに甘い。
クロテッドクリームによく合いそうだね」

カルディア

「し、ショルメ……！？」

ショルメ

「ああ……横からかぶりつくなんて、礼儀に反する行為だったかな？
これは失礼を」

カルディア

「ど、どうして……」

ショルメ

「それはこちらの台詞だよ。
どうして食べてはいけないのかな？」

ショルメ

「料理とは食べるためのものだろう？」

カルディア

「だって、それは……私の……」

ショルメ

「このスコーンの中にも毒が混じっているかもしれない？
ふふ……それは有りえないよ」