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ルナ
(……足りない)
ルナ
「ねえ……もっと、血を飲ませて」
カノン
「や、やめろっ……ルナ! 正気に戻れ……!」
私はカノンのシャツをはだけさせ、やわらかい首筋を露出させる。
ルナ
(ここよ。美味しそうな匂いがする……)
カノン
「やめっ……」
カノンは強引に私を押しのけようとしたけれど、私は必死にしがみついていた。

欲望を満たすそれが、すぐそこにある。
離れたくない。

カノンの首筋に唇を触れさせると、彼はびくりと震えた。
カノン
「んっ……ル、ルナ……」
顔を歪める彼の首筋に、歯を突き立てる。