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余裕がないのか、急くようにネロくんが、私を抱き寄せる。
ネロ
「なるべく……すぐ、終わらせるから」
そして――首元に歯を立てた。
一番に感じたのは、熱さ。
愛日梨
「んっ……」
思わず、声が出てしまった。
ネロ
「んっ……はっ……」
ネロくんは必死に、私の首筋に食らいつく。
そのまま食べられてしまうのではないかと僅かな恐怖さえ覚えるくらいに、必死に。
ネロ
「甘くて……美味いな。お前の血……んっ……」
ネロくんの呟きは、そのまま私の首筋をくすぐる。
愛日梨
「……っ……」