第二回『福寿楼や金沢の食について二番板前、佐伯宏太がお答えします。』

Q
和食があまり得意じゃないんですが、大丈夫ですか?
A
当館の料理は基本は和食ですが、
予約時にお申し付けくだされば洋食や中華を取り入れた創作料理などもご用意出来ます。
予約時に苦手な食材・ジャンル等をお申し付け下さい。
結構いるんだよね~。和食は好きじゃないって人
和食は味付けが本来薄いからな。
それに魚介類が苦手という方や、
山菜が駄目だという方もいらっしゃるんだ
え~、だったらホテルに宿泊すればいいのに~とか
思っちゃわない?
いや。そういうお客様を満足させてこそのプロだろ?
うわあ……佐伯クン、かっこい~
Q
金沢で思う存分、食を楽しみたい。行くならいつがお薦め?
A
春なら加賀太胡瓜、ゴリ。夏なら茄子、ドジョウ、氷室まんじゅう。
秋は加賀蓮根、源助だいこん。冬は加能ガニ、ブリに甘エビ。
四季それぞれのお薦めがございますので、お好きな食材の旬に合わせて
ご来訪頂くのがよろしいかと思います。
やっぱり魚介と野菜が有名ですねえ
金沢は清流も多いからな。川魚も有名なんだ。
海魚より癖があって苦手という人も多いが、
一度は食べてみてもらいたいものだな
ところで、この氷室まんじゅうって何ですか?
7月1日に食べる麦饅頭だ。健康を祈る縁起菓子ってやつだな。
福寿楼でも作る予定だぞ
わあ~、楽しみです!
Q
歴史ある旅館と聞いてます。仲居さんや板長などに心づけは必須ですか?
A
今では少なくなった慣例で、必須ではございません。
身構えず、お気軽に来て頂ければと思います。
あー、常連さんには春さんに心づけを渡す人が多かったりするよなあ
ああ。板長の料理を楽しみにおいでになる方々だからな。
自分の腕一本でお客様を魅了する。俺もいつかは……!
おーおー、燃えてるじゃねえか。いいことだぜ。
板場が盛り上がればこっちだって盛り上がるってなもんだ
……お前はいつも盛り上がってると思うが
Q
同行者にサプライズをしたい。特別料理とかって出してもらえる?
A
ご予約時に是非受付の者にお伝え下さい。
サプライズの内容などをお伺いし、準備を致します。
あー、これって結構よくやってるよねえ
そうだな。若女将が特に一番力を入れているしな
だよねえ。しかもお客様にも好評だからなあ。
うちもそういうの取り入れようかな~
ふっ、うちと同じように出来るかはまた別だぞ
……言うねえ、佐伯クン