これまで制作してきた「薄桜鬼」の総括となる作品として、
そしてハードに相応しい品質と演出で生まれ変わらせました。
新選組が京で活躍した時期を「薄桜鬼 真改 風ノ章」、
その後の江戸に戻って以降の時期を「薄桜鬼 真改 華ノ章」の前後篇としています。
薄桜鬼第一作の内容は、ファンディスクである「薄桜鬼 随想録」と
前日譚にあたる「薄桜鬼 黎明録」があることを前提として再構成し、
シナリオやセリフ、キャラとのやりとりなどに加筆を行いました。
また、新選組の世界をより深く知ってもらうため、
隊の内外で新たな登場人物を迎え、攻略ルートも増やしています。
幕末の新選組を様々な視点から見られるようになりました。
「薄桜鬼 真改 for iOS & Android」には
「薄桜鬼 真改 風ノ章」と「薄桜鬼 真改 華ノ章」の前後篇が収録されています。
この作品で「薄桜鬼 真改」の世界を楽しんでいただければと思います。
風ノ章の物語
文久三年――
連絡が途絶えた父を捜すため、一人で江戸から京の都を訪れた少女・雪村千鶴。
見知らぬ都で浪人たちに襲われる途中、彼女が遭遇したのは血に飢えた異形の者。
そして、その異形を切り伏せる新選組の隊士だった――。
奇なる縁により、新選組と行動を共にすることになる千鶴。
父を捜すうちに千鶴と新選組の前に現れる謎の剣士たち。
やがて明らかになる新選組の闇の秘密――羅刹の存在――。
狂った時代のなかで、理想と信念を胸に抱き刃を振るう男たち。
その姿を目に焼き付け、彼らと共に在ることを選ぶ少女の物語――。
華ノ章の物語
慶応四年――
年明け早々に起こった鳥羽伏見の戦は、薩摩長州連合軍の一方的な勝利に終わり、
敗れた幕府軍は江戸に戻っていた。
戦に参加していた新選組も同じように江戸に戻ることになる。
幕府の敗北や将軍の敗走は新選組の隊士たちにも大きな衝撃を与え、
加えて近藤は銃で撃たれ、沖田は結核になるなど、隊も大きく揺らいでいた。
そんななか、新選組は幕府から甲府を守るために【甲陽鎮撫隊】と名を改めて出動する機会を与えられる。
その新選組を阻む、新たな羅刹の存在。
新型の羅刹を率いる千鶴の父は、一体、何を考えているのか。
戦うため、主人公を守るため――変若水を飲み羅刹を選んだ者の行く末は。
そして、主人公の出生に関わる「鬼」の存在とは。
闇に身を投じながらも、己の信じるもののために刃を振るう男たち。
幕末を舞台とした総勢十二人の物語が、今、ここに動き出す――。