かつて、滅びかけた世界に手を差し伸べた、
ひとりの女神がいた。
女神は彼女に従う4人の騎士たちと共に、荒れた地を癒し、
摩耗した命を育む力【グラース】によって世界を救った。
以後、眠りについた女神の意思は、女神の依代【レーヌ】と、
地上より選ばれた4人の騎士たちによって受け継がれ、
世界は女神の恩寵を受けながら発展を遂げていく。
しかし、ある時を境に、代々受け継がれていたレーヌが空座となる。
グラースの供給は滞り、世界は再び闇に包まれようとしていた。
そしてようやく誕生したのが、次代のレーヌ――ヴィオレット。
彼女は慣例に従い、女王の騎士となる4人の騎士たちを選出する。
しかし、長い空座の影響か、彼らの心はレーヌとの絆を拒んでいた。
世界にグラースを供給するには、騎士たちの協力が不可欠である。
ヴィオレットは彼らの信頼と忠誠を得るため、動き出す――