





各キャラクター個別の物語が始まります。
それぞれの物語は、途中で大きく分岐。
過去を乗り越える、切なさある「真相ルート」か?
それとも、道を踏み外した彼に迫られる「闇堕ルート」か?
どんな物語が待ち受けているのかあらすじをご紹介します。
※ゲーム本編の核心に触れる内容が含まれています。

物語前半
不吉な黒目黒髪ゆえに「悪魔憑き」として人々から怯えられてきたカイゼ。彼は同じような外見のあなたに、心惹かれていく。
人見知りゆえに不器用ながらも少しずつ深めていく絆。
けれど、カイゼの中で冷たく沈む孤独にあなたは触れていくことになる。
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カイゼ自身さえ知らなかった真実。
突きつけられた現実は、彼の心を砕いた。
己の生まれを呪うカイゼ。
かける言葉さえ思いつかないあなたは、
それでも彼の元へと駆けつける。
牢獄の中、闇色に染まった彼の目に
まだ明かりを灯せると信じて。

縋るものを失ったカイゼ。
その痛みを直に感じ取り、共感するあなた。
けれど優しい共有は、歪んだ執着に変わる。
ずっと世界に虐げられてきた恨み。
あなただけが特別だという偏愛。
そっと忍び寄り腕を伸ばすカイゼは
悪い魔法のように、あなたの耳元で囁いた。

物語前半
あなたが別の世界から来たことを信じてくれたクロード。何かと気にかけてくれる彼のお陰で旅の不安も溶け出していく。
窮地でも冷静に対処する頼もしい彼。
だから気づけていなかった。
脆く崩れそうなその内面に。
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蔓延っていた黒い真実。それに追われ、
あなたたちは逃亡を余儀なくされる。
この状況を覆せるとしたらクロードだけ。
それがわかっているから彼は、
気持ちを押し殺し唇を噛みしめ進む。
でも、立ち止まってもいいと思う。
大人だって、泣いてもいいはずだから。

家族も夢も、生きる意味さえ失った。
命を終えようとする彼を、
あなたは必死に繋ぎ止める。
自分が頼れるのはクロードだけだから、と。
からっぽな彼は縋り付くように
あなたを絡め取っていく。
その根深い執心は、狂気を生んだ。

物語前半
穏やかそうなモリィが、人を殺めて微笑んでいる。それを目撃してしまったあなたは、彼に追い詰められ協力関係を結ぶハメに。
怯えながら接するあなただが、芯の通った彼の行動や思惑に
少しずつ心を許していくことになる。
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追手から逃れ、身を潜めるモリィとあなた。
潜伏先での生活であなたは知っていくことになる。
冷酷にさえ思える彼の、奥底にある優しさを。
もう取り戻せない彼の大切だったもの。
彼はあなたに、その思い出を重ねている。
それに気づいた時、ほんの少し胸が痛んだ。

何者かに囚われ壮絶な仕打ちを受けるあなた。
時を同じくして、モリィもまた
凄惨な過去に心を壊していた。
傷ついたあなたを助け出した彼は、
羽毛で包むように甘く優しく囲い込んでくる。
そんな愛着の向こうで、あなたたちの心は
軋んだ音を立て始めていた。

物語前半
粗暴なノイルに怯えるあなた。けれど懐に入れば、彼は気さくな好漢だった。
同じ目線で、まっすぐあなたを肯定してくれる彼。
次々起こる騒動を共に乗り越えるうち、互いの間には信頼が芽生えていく。
彼は笑顔を見せる。奥底に蠢くものを隠しながら。
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彼が怯え続けてきた過去。隠された記憶。
それが暴かれる恐怖は、剣筋を鈍らせた。
化け物が徘徊する地下迷宮で
瀕死の重傷を負うノイル。
震える彼を、それでもあなたは信じ抜く。
誰かを守るためなら彼は
誰よりも強くなれるから。

真実を暴かれたくない。だから死にたくない。
その強い拒絶は、皮肉にも彼の命を繋ぎ止めた。
代わりに腹の底から何かが侵食する感覚。
あなたを柔らかく抱き寄せた彼は、
分厚い舌を這わせてくる。
ところで……腹が、減ったよな……?

物語前半
どうにも胡散臭いドロシーに、翻弄される道中。あなたは彼の正体を目にし、青ざめることになる。
本音のわからない彼に募る危機感。
けれど、あなたを守り続ける彼の姿に次第に警戒は解かれていく。
そんなあなたへドロシーは、ほんの少し儚げに微笑んだ。
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刑務を終え、
あなたはドロシーの屋敷で暮らすことになる。
訪れた和やかな日々。彼と過ごす平穏な時間。
けれど、彼はまだ嘘をついていた。
あなたの幸せを願い、自らを犠牲にするドロシー。
その喪失がすべてを呑み込む。
それでもまだ、諦めるわけにはいかなかった。

廃墟探索の末、心に深い傷を負ったあなた。
時折、恐慌状態に陥るその様を、
ドロシーはどこか恍惚とした瞳で見つめる。
震えるあなたを癒せるのは自分だけ。
あなたの中を占めるのは自分だけ。
その歪んだ充足感が崩れる時、彼もまた崩れていく。