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オトメイト『DAIROKU:AYAKASHIMORI』(略称:ダイロク)|キャストコメント

瀬見季継役
豊永利行さん

収録を終えてのご感想をお願いします。

この作品は組織ものでありつつ、そのなかにファンタジー的要素が融合しているような感じだなと思いましたし、刑事ドラマであるようなバディものっぽいような感覚も生まれました。瀬見くんというキャラクターを演じさせて頂くにあたり、ヒューマンドラマのような雰囲気で収録させて頂けたんじゃないかなと思っています。作品のファンタジー要素は世界観そのものが表現してくれているので、なるべく演技はフラットめにやりつつも上司と部下の関係性を意識してプレイヤーの皆さんに「こういう上司いいな」とか「こういう上司は憎めないんだよな」とか、いろいろな感情を持って頂けたらいいなと思いながら収録をさせて頂きましたね。さらに作品には妖が登場するので、人じゃないものの奇天烈さや摩訶不思議さが合わさっていると思うので、ヒューマンドラマのファンタジーも、どちらがお好きな方も楽しめるのではないかなと思います。

演じられたキャラクターの魅力と、演じるうえで意識した点についてお聞かせください。

瀬見くんは飄々としていて奥が見えない人なので、アウトプットするときにどこまで表現しようかなと思っていました。そして、彼の本心が見え隠れするような部分を気にしておかないとなと思っていて。芯の部分が見えづらいがゆえに、本心を言うときもそんなにわかりやすくないだろう、という考えが僕のなかにあったので。もちろんプレイヤーの皆さんに伝わらないとしょうがないのですが、予定調和にしたくなかったというか……。本心が見え隠れするときはわかりやすく演じることが多いのですが、そこをあえて抗いながら演じていました。そこを抗ったことでふだんの飄々とした言葉がより読みづらくなったかもしれません。穏やかそうに見えるのですが、踏み込んでみると「あれ、ちょっと近寄りがたい」みたいな。そういう絶妙な距離感のバランスを気にしながら演じていましたね。また、プレイして頂けるとわかると思うのですが、彼自身は飄々としているときも実は本当のことを言っていたりするんですよ。周りが彼の発言に対して勝手に疑心暗鬼になっているというか……。“瀬見くんが本心を言っている”というよりは“この人は瀬見くんの発言を本心だと受け取ったんだな”と、そういう感覚になって頂ければいいなと思います。あとは、悦也さんや悪虂王との間にはある一定の信頼感があるので、そこではちょっと砕けた感じになっていますし、弟の季尭へは愛情を持っていると思います。彼自身が相手をどのくらい好きか、どのくらい信頼しているかというところでの多少の変化は意識してやらせて頂きました。彼の繊細な機微を感じ取って頂けると面白いのではないかなと思いますね。

本作での見どころや、とくに印象に残ったシチュエーション・お気に入りのシーンをお聞かせください。

乙女ゲームと括らせて頂く中で答えるのであれば、個別ルートに入ったあとのヒロインとの関係値や対応の仕方というのが新鮮に感じましたし、珍しいなと思いました。何かきっかけがあってグンと距離が縮まる訳ではなくて、ちょっとずつ関係性が変わっていて、お互いに意識するようになって……。奥ゆかしくてリアルなところを楽しんで頂けたらいいなと思います。また作品全体でいうと、サクラタニという異世界があって、僕らが暮らす世界にはない裏で秩序を保っている公的機関があって、そのなかにいわゆる第六と呼ばれる組織がある。なんだか子どものころに隠れ家でごっこ遊びをしていたときのような、そういうワクワク感がありますね。ファンタジーな部分がこの作品の世界ではリアルに存在しているからこそ、そのなかで起きる問題にワクワクしたり、没入して楽しめたりするんじゃないかなと思います。

最後に、発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

『DAIROKU:AYAKASHIMORI』は乙女ゲームという括りでは収まりきれない、さまざまなフィールドを持った作品になっているのではないかなと個人的には感じております。この作品には個性豊かな妖たちが登場して、彼らを見守っている妖守がいる。その妖守のなかで班長を勤めている瀬見くんは、だいぶ癖の強い子でありつつも、できすぎちゃっててかっこいい、でもちょっと小憎たらしいみたいな感じがするかなと思います。でも、僕自身としてはやっぱり頼りになるなと思って頂けるような存在になればいいなと演じさせて頂きました。また、ありがたいことに主題歌も歌わせて頂いておりますので、そちらも聞いて頂けたらうれしいです。この作品は背景のイラストもものすごく綺麗ですし、ゲームのストーリー以外でも楽しめる部分がたくさんあると思います。そんなところも頭の隅に置きながら楽しんで頂けると幸いでございます。いっしょにサクラタニを守っていきましょう!

悪虂王
鈴木達央さん

収録を終えてのご感想をお願いします。

すごく丁寧なしゃべりかたをする敬語が多いキャラクターではあったので、丁寧に丁寧に物語を紡いでいきました。悪虂王はマカツヒのお父さん・お母さんみたいな上の存在で、達観しているというか、自分の置きどころをわかっている人です。難しい言い回しをしながら、彼のドラマをどう作っていくのか、どうアプローチしていくのかというところを大事にして演じました。

演じられたキャラクターの魅力と、演じるうえで意識した点についてお聞かせください。

彼の達観したところと、物語を進めていくとわかるパーソナルな部分とのギャップでしょうか。好きなもの、好んで食べるもの、飲むものっていうのが意外と俗世っぽいんですよ。趣味がフィギュア集め、とくに猫のフィギュアが好きみたいな。あとはおつまみを楽しんで、お酒を楽しんで……といったところは、なんだか新橋のサラリーマンのようだなと思ったり(笑)。いま、皆さんが持っているイメージって、たぶん、すごく端正な顔立ちで誠実そうな感じだと思うのですが、その奥にある素顔は結構俗世っぽい。もちろん鬼としての魅力もあるのですが、それ以上に人に近いものを好んだりするところは彼の魅力なのではないかなと思いますね。好きなものに対して話すときは、一気に砕けたり、ちょっと饒舌になったり、そういうところは意識しながら演じていきました。悪虂王は親しみやすいキャラクターで、登場人物たちのなかでは絡みやすいほうだと思います。彼がいるのはマカツヒだけど、いろいろな人の面倒も見ていたり、ほかの区画のトラブルごとも解決したり、厄介者たちの扱いにも長けているので、全体をよく見ている常識人でもありますね。また、お酒を飲んでいるシーンが長かったりもするので、ほんのりお酒が入ってきたのかなといったニュアンスはすごく細かく入れています。皆さんも見たことがあるような当たり前にある風景になるように意識しました。そして、彼は鬼としての自分や“ある後悔”など、自分のなかでまだ落としどころが見つかっていないものを抱えているので、そういうアンバランスさみたいな部分も意識して演じました。

本作での見どころや、とくに印象に残ったシチュエーション・お気に入りのシーンをお聞かせください。

悪虂王の過去が見えたとき、初めて主人公が彼の内面に触れることができるというか……。そこまでって、まだまだ心を許している段階とはまた違ったんだなとわかる瞬間があります。その先に面白いシーンが多かったです。彼の過去が垣間見えたり、その過去をとつとつと語っているところは、個人的にすごく好きというか、集中してできたなと印象に残っています。

最後に、発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

今回、悪虂王役としてお邪魔させて頂いております。和のテイストが強い作品で、各区画に住むさまざまな妖たちが現世とは違うルールで動いていて、綺麗で不思議な世界が広がっています。そんななかに悪虂王は存在しているのですが、冷静沈着に見える彼にも自分のなかで決まりきっていない、まだ落しどころが見えていないものを持っていたりします。皆さんがプレイしてくださったときに初めて彼が教えてくれるというか、吐き出してくれるんじゃないかなと思います。そこから先が本当の意味での彼との接触になるような気がしています。プロローグだけで満足せずに、ぜひぜひ悪虂王のルートを最後まで遊んで頂けますと、彼の魅力に誰よりも早く気づくことができるのではないかなと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

白月
櫻井孝宏さん

収録を終えてのご感想をお願いします。

複数回に分けての収録が無事に終わりました。ボリューム満点だったのですが、最後まで見せ場を頂きながら、物語に白月らしく関わっていく様を楽しみつつ収録させて頂きました。

演じられたキャラクターの魅力と、演じるうえで意識した点についてお聞かせください。

白月は設定が凝っているキャラクターなので、僕はわりとそこに乗っかっちゃった感じですね(笑)。ふだんはおじいちゃんっぽい口調だけど、ときおりひとりごとやモノローグではナチュラルにしゃべることもあるんです。口調の使い分けをしていることには理由や事情があり、そこのあたりが彼のストーリーで面白いところになるのではないかなと思います。でも、このおじいちゃん言葉とナチュラルなしゃべりかたのふたつを使い分けていることが、彼の裏表だとは思ってほしくなくて……。自分自身と向き合っているというか、白月が楽しく過ごすためのひとつの方法みたいな感じでしょうか。白月はお祭りが好きだったり、ファッションが好きだったり、キラキラしたものが好きな人で、いつも楽しそうなんですよね。僕は彼のそういうところがシンプルにいいなって思います。

本作での見どころや、とくに印象に残ったシチュエーション・お気に入りのシーンをお聞かせください。

この作品には統や妖守といった立場の違う人たちが出てきます。それぞれに居場所があったり、関わりかたや影響力にはばらつきがあったりするんですけど、そのなかでも白月はちょっと達観したような、神様っぽい感じがするんですよね。ところどころでギャグっぽい要素もあるんですけど。統としての己の存在や在りかたが物語のなかに落とし込んであって、そういう部分を時間をかけて見て頂けたらと思います。始めはわりと「軽妙でふわふわとした人だな」なんて思ったのですが、彼の物語を追いかけていくと、この世界で大事な部分を担っているんだなとわかってきて。そのあたりから「かっこいいなあ」とも思うようになりました。そのあたりのストーリーは、実際にプレイして楽しんでもらいたいです。あとは登場人物たちと白月の関係性も見どころだと思います。例えば、個性が強い湫とのやりとりは、白月のひとつの側面が見えるようなお話になっています。あとは季継や狐々も面白いですね! 狐々と白月の関係性は掘り下げると面白いんだなと感じて頂けると思います。また、白月は狐っぽい化かしかたをすることもあります。痛みを隠していたり、照れを隠していたりと、真実を分かりづらくベールに包んでしまう。そういうところも追いかけてもらえると面白いのではないかなと思います。

最後に、発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

『DAIROKU:AYAKASHIMORI』プレイしてくださる皆さんのことを楽しませようとしている作りで、ドラマ性が強い作品です。人間の大事な部分といいますか、芯を食っているようなストーリーでもあります。僕は白月のストーリーしか全部は把握はできていませんが、彼だけでもかなりのボリュームがありました。これだけのキャラクターがいて、それぞれボリュームがあるとなると、きっとプレイする方は堪らないだろうなと思うので、じっくり楽しんで頂きたいです。また、この作品にはヒトナラザルモノが住んでいる世界があるのですが、ヒトナラザルモノの世界って、ある意味ではほぼ人が住んでいる世界と同じじゃないのかなって思ったりもして。物語の導入ではこの作品の世界観のディテールを楽しんでください。それから、徐々にこの作品の世界でのことを現実にいる自分と置き換えられたり重ねられたりするようになるのではないでしょうか。生きていくうえでのヒントも見つかりそうな作品になっていると思いますので、ぜひ発売を心待ちにして頂ければうれしいです。よろしくお願いします。

比良
小林裕介さん

収録を終えてのご感想をお願いします。

こんなにボリュームのあるゲーム作品に関わるのが久しぶりだったので、かなり疲れました。3回に分けて収録したのですが、1回目と3回目は気だるいお芝居が多かったので、やっているうちにどんどん眠くなるという……。セリフのテンポ感の問題なのか、不思議な魔力がありました(笑)。集中するのがなかなか大変でしたが、無事に終えられてホッとしています。

演じられたキャラクターの魅力と、演じるうえで意識した点についてお聞かせください。

比良の口癖が「面倒くさい」なので、最初のうちは皆さんも彼に話しかけるのが面倒くさくなってしまうかもしれません(笑)。でも、皆さんのほうから積極的に声をかけていただくうちに、ブツブツ言いながらもちゃんと興味を持ってくれます。比良は面倒くさいとは言いますが、ただ動く気力がないだけで、それ自体をやりたくないとか興味がないわけじゃないんです。徐々に打ち解けていくところがいいなと思いますし、少しずついろいろと話してくれるようになるので、根気よく接してあげください(笑)。演じるうえで気をつけたところとしては、なるべく嫌味にならないようにですね。例えば眠りを妨げられたり、パーソナルスペースに入って来られると不機嫌にはなりますが、それ自体を嫌がっているのであって、あなたのことが嫌いなわけではないんです。線引きが難しいですね(笑)。

本作での見どころや、とくに印象に残ったシチュエーション・お気に入りのシーンをお聞かせください。

比良って段階的に友好度がどんどん目に見えて変わってくるので、ピンポイントで“ここ”というのは難しいですね……。主人公に彼から何かを提案したり、何かを教えようとしたりするところなどは、それまでの比良であれば主人公に“興味はあるけど”くらいだったのが“本格的に興味を持ったのかな?”と感じていただけると思います。主人公にあることを教えようとしているシーンは、やっぱりひとつのターニングポイントだったのかなと思いますね。そして、じつは彼にとっては人間って重要なんです。なぜ、いま彼がこんなにいろいろなことを面倒くさがるような性格になっているかというと、過去に人間と関わるなかでいろいろなことがあったからで。人間というもの自体に変に肩入れしないようにしているというか、ある種の見切りをつけているというか。基本的に感情があまり変わらない比良が、激昂するようなシーンがあるのですが、そこから主人公が比良にどう接していくのか……というところは、彼の物語のなかでの第二のターニングポイントなのかなと思いますね。

最後に、発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

今回、コンシューマーゲームでは初めて攻略キャラクターをやらせて頂きました。この作品の出演が決まって、ファンの方から「ようやく来ましたか」「楽しみにしてます」とたくさんの声をいただいたので、こうしてお届けできることをうれしく思っています。序盤の比良は主人公のことを煙たがるので、皆さんのストレスになりかねないのではなかろうか……という心配はあるのですが、ちゃんと皆さんに甘い一面を見せてくれるようになりますので、根気よく接してあげてください。比良も含め、魅力的なキャラクターたちがいっぱいいますので、ぜひいろんなキャラクターを攻略して楽しんでいただければと思います。


逢坂良太さん

収録を終えてのご感想をお願いします。

僕は妖がメインになるような作品に参加するのが初めてだったので、新鮮な気持ちでやらせて頂きました。湫は個別ルートに入ってからもずっとツンツンしていたので「いつ主人公と仲良くなるんだろう?」と思っていました。演じながら「これは本当に個別ルートに入ってる?」みたいな(笑)。まだ入っていないのではと勘違いするレベルだったので、そこがちょっと驚きでしたね。共通ルートで主人公と仲良くなっていくキャラクターが多いと思うのですが、湫はどちらかというとそうではないので、結構珍しいタイプのキャラクターなのではないかなと感じました。

演じられたキャラクターの魅力と、演じるうえで意識した点についてお聞かせください。

湫は基本的にツンツンしていて、主人公に対しても冷たい態度をとるんです。でも、ただ冷たいだけじゃなくて、演じている僕としてはちょっと馬鹿っぽい雰囲気を出したほうがいいのかなと思いながらやっていました。冷たくしすぎるのではなく、そのなかに隙があるというか。セリフのなかでもじつは動揺しているようなものがあるんですよね。「もしかしてわざとキャラを作ってる?」という雰囲気を出すようにしました。湫はかっこいいということに対してすごくこだわりを持っているのですが、とりあえずかっこいいことがしたくて、かっこ悪いことはしたくない。そして、褒められるのが苦手で「良いヤツ」って言われたくない(笑)。こだわりは持っているけれど、それがどこか子どもっぽいというか中二病っぽいというか、ラスボス的な立ち位置になりたいのかなと僕は思っていて。ただ、身内に対しては優しく気を配るタイプのキャラクターでもあります。差がきっちりしていて、仲間に対してはすごく良くするけれど、敵に対しては拒絶したような態度をとる。そこがギャップになっていて、気になる部分になるのかなと思います。もちろんずっと冷たいだけでなくて主人公とも仲良くなるときが来るのですが、例えば物語の最初のころのツンと真ん中あたりのツンでは、自分のなかでは変えて演じたので、そこを注目して聴いて頂けると何かしら感じてもらえるものがあるかなと思います。

本作での見どころや、とくに印象に残ったシチュエーション・お気に入りのシーンをお聞かせください。

湫は主人公と仲良くなるのがだいぶ遅いので、本当に最後の最後に……みたいな(笑)。いくつかの段階を踏みながら距離を縮めていくので、そういう意味ではわかりやすいかもしれません。「ちょっと認めてくれたんだ」とか「距離が縮まったな」と感じて頂けるので、そういうところがいいなと思います。

最後に、発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

オトメイトさんの作品には何作か出せて頂いていますが、今回も独特な世界観で新鮮な気持ちで収録に臨ませて頂きました。湫のシナリオは「まだかな、まだかな」と焦れるようなお話になっているので、ワクワクしながら楽しんで頂けるとうれしいです。湫だけでなくほかのキャラクターのルートもいい感じになっていると思いますので、ぜひすべてのルートをプレイして頂けるとうれしいです。