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Prologue

とある架空世界の、とある架空の国の、とある架空の街での物語。

8月1日。
朝、目覚めた主人公は8月1日以前の記憶を『全て』失ってしまっていた。
自分が何者であるか、どのような人生を送ってきたか、周囲の人間関係も全くわからない。
そんな彼女の目の前に現れたのは、自身を『精霊』だと名乗る“青年”だった――。

主人公は彼と共にバイト先『冥土の羊』で
記憶喪失のことを誤魔化しながら働いていくことになる。

――それから数日後。
冥土の羊では次回に行われる『コンセプトイベント』の企画が発表される。
その企画の内容は主人公自身が記憶を失う前に提案したものだという。
記憶がない主人公は、そのイベントの詳細が分からないまま、
他のスタッフと共に準備に取り掛かることになり……。
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