- ウキョウ
- 「悪い。体温計が見あたらねえから、ひとまず――」
- オリオン
- 「えっ……」
- ウキョウ
- 「……熱はねえみたいだな。
つっても、このところ涼しくなってきたから、体調崩すヤツ増えてんだよな。
季節の変わり目は注意しといたほうがいいぞ。ちょっとでもおかしいと思ったら無理すんな。
この学園にはオレがいんだからな。何かあったらすぐ言え」
- ウキョウ
- 「……?熱はねえと思ってたんだが……オマエ、さっきより熱くなってねえか?
……ひょっとしてオマエ、オレのこと意識してんのか?だとしたら……」
- イッキ
- 「……せっかく誰にも邪魔されないで眠れると思ったのに、うるさいな」
- ウキョウ
- 「なっ……オマエ、いつからそこに!?」
- イッキ
- 「いつからも何も、最初からいましたよ。扉に鍵をかけたのも僕ですし。
なのに僕が隣にいるとも知らず、先生が生徒にあんなことするなんて……」