- シン
- 「じゃあ、実践。オレが客の役やるから、接客して」
- 主人公
- 「いらっしゃいませ、お客様」
- シン
- 「……おまえ、さっきのオレの話、ちゃんと聞いてたのかよ?
もう1回やり直し。『お帰りなさいませ、ご主人様』」
- 主人公
- 「お帰りなさいませ、ご主人様」
- シン
- 「……うん。
えーと。で、席に案内。メニューを出す。
そのあと水を持ってきて、『ご注文がお決まりの頃伺います』。
そしたら呼ばれるまでしばらく遠くから客の様子を見てる。
そのうち客が呼ぶ。
……注文お願いします」
- 主人公
- 「お決まりでしょうか、ご主人様」
- シン
- 「…………うん。
…………。
……何の拷問だこれ……。
何でもない。えーと、注文な。
メイドのコーヒーセット、ケーキはバナナタルトで。
って、注文言われたら復唱して、キッチンへ行く」
- 主人公
- 「はい、ご主人様」
- シン
- 「…………。
……あのさ。襲ってもいい?
ダメだよな。あーなんだこれ。辛すぎるだろ。
早く来いよトーマ……」