ようっ!みんな、よく来たな!
俺の名前は、久々利ヤスヒサ。この町で知らないヤツはいない、イケメン警官だ。
ま、気軽にヤスって呼んでくれ。いいんだって、可愛い子は特別よン!
さて、奥音里のヒーローといえばオレ、オレといえば奥音里の……。
わっ、な、なんだおまえらっ!?
やめろ、触るんじゃねーっ!
しゃ、しゃべらせろ、オレにしゃべらせろおおお!……もごもご。
えー、オホン。
お見苦しいところをお見せしてすみませんでした。
改めまして、みなさん、こんにちは。比良坂ユキです。
この度、みなさんに奥音里の魅力をご紹介する大役を頂きまして、
人前で喋るのは苦手なのですが、しっかりとお伝えしていきますので、
もしこの町を気に入って頂けたら、ぜひ遊びに来てくださいね。
あ、因みにこれ、本当は僕じゃなくて、アホ警官のヤスがやるはずだったんですけど、
なんだか、いろんな人の大反対にあったみたいで。
それなのに勝手にここに来ちゃって…今、目の前で縛られてます。
ということで、じゃあ早速、行ってみましょうか!

風厘館

叢雲ユヅキがオーナーを務める、町唯一の宿泊施設です。
迫力ある外観とは裏腹に、部屋数は7部屋しかないんです。
まあ、そんなに観光客が来るところじゃないので…。
でも、広々としたロビーとか、温泉かけ流しの露天風呂とか、宿泊施設としては充実してますよ。
1階には和カフェ兼レストランの「風厘カフェ」を併設してます。
ここのシェフはイソラくん。まだ高校生なんですけど、その腕に間違いはありません。
自慢は風厘館特製オムライス。ぜひ一度お試しあれ!
とにかく、オーナーがやる気がないとか、女性スタッフが少々がさつとか、いろいろありますが
奥音里に来たらぜひ泊まってみて下さい。
僕もフロントでお手伝いしてますから、声掛けてくださいね!

万屋

目抜き通りにある、ええと、なんて言うか…ひと言で表現するのが難しいのですが、
一応、おみやげ屋さんです。キーホルダーとか町の特産品とか…
そうそう、町で人気の奥音パンダグッズも、ここなら何でも手に入ります。
ちょっと変わってるのが、小さなスーパーと、それから食堂も完備してるんです。
四万十産のうな重が絶品なんですけど、一日限定30食しか提供しないので、食べたければお早目に!
店主のおばさんは、とても気さくでいい人ですよ。
英語が堪能だということなんですが…まあ、とにかく、話かけてみて下さい。

奥音中学校

僕が生徒会長を務める中学校です。
もうすぐ夏祭りですけど、その日の夜には、ここの校庭から花火が打ち上げられるんです。
視界いっぱいに広がる花火は必見ですよ!
そうそう、8月8日には、あのエイトが、ここの体育館でシークレットライブを開くんですよ!
エイト…もちろんご存知ですよね?
そう、あの国民的アイドルグループ、AUK-ZERO(アークゼロ)のセンターにして絶対的エース。
最近、解散を発表したのがちょっと残念ですけど…。
僕はライブの実行委員長でもあるので、もしご興味があれば、バックステージにご案内することもできますよ!
あ、これは内緒でお願いしますね…。
それから、それから…。
え?今回はこれでオシマイ?
そうですか、それは残念です。
この奥音里には、ちょっと風変わりなミステリースポットが満載なんですけど、
それはまた、次回にご案内しますね。

ほら、ヤス。終わったぞ。肩揉んで!