Récit
オーストリア皇女アントーニアに仕える召使い、リーゼ。
彼女の家族も城勤めをしていた為、外の世界を殆ど知る事なく育つ。
そんな彼女の運命を変えた日……5月16日。
事件は心配されていた通りに起きてしまう。
引き渡しの儀で高熱を出して倒れたマリー・アントワネットに代わり
ハプスブルグ家に代々伝わる「身代わりの薬」を使って
マリー・アントワネットに成りすます事に。
「身代わりの薬」は外見だけを変える薬で、
性格や声までは変える事が出来ない為
マリー・アントワネットの回復を待つ間、
ヴェルサイユ宮殿での慣れない生活を開始した。
そして体調が回復したマリー・アントワネットが
やっとヴェルサイユ宮殿に来ると役目を終えたリーゼは
帰国するまでのしばらくの間、パリで過ごす事になる。
動乱のフランスを駆け抜けるリーゼは
果たしてどんな結末を迎えるのだろうか……?