オトメイト『スペードの国のアリス ~Wonderful White World~』公式サイト
- ブラッド=デュプレ
- 「……さて。では、お嬢さんのために改めて自己紹介といこうか」
- ブラッド=デュプレ
- 「まあ、私についてはすでに白の領土で聞き及んでいるだろうが。
他人が吹き込んだつまらぬ知識など、あてにならないからな」
- ブラッド=デュプレ
- 「私はブラッド=デュプレ。
『帽子屋』とも呼ばれている」
- ブラッド=デュプレ
- 「ここスペードの国でも変わらず、帽子屋屋敷の主にして、付近一帯の土地の領主だ」
- アリス=リデル
- 「そして、マフィアグループ『帽子屋ファミリー』のボス……、なのよね?」
- ブラッド=デュプレ
- 「……ああ、その通り」
- ブラッド=デュプレ
- 「私は退屈なことが大嫌いでね。
アリス、君にはよく退屈を紛らわせてもらった」
- ブラッド=デュプレ
- 「色々な遊びをしたものだよ。君の反応は私を飽きさせない……」
- ブラッド=デュプレ
- 「ふふ……。可愛い君に、何度も楽しませてもらったものだ」
- アリス=リデル
- 「…………」
- アリス=リデル
- 「……ええと……
なんだか、まともな意味に聞こえないんだけど」
- アリス=リデル
- (えっ……私とこの人ってそういう関係だったの?
まさか、嘘よね?)
- ブラッド=デュプレ
- 「おや、そうかな。私は事実を伝えたまでだ、どのように取ってくれても構わない。
まともかまともでないかの判断も君次第だが……」
- ブラッド=デュプレ
- 「またすぐに、以前のような関係に戻れるだろう。
そう願って……、いや、確信しているよ」
- アリス=リデル
- (いやだから、その『以前のような関係』がよく分からないんですけど……)
- エリオット=マーチ
- 「あんたはブラッドともよく二人でお茶会したり、チェスで遊んだりしてたぜ。
あ、本を借りたりもしてたみたいだな」
- 私の疑念を察してか否か、エリオットがのほほんと説明を添える。
- アリス=リデル
- (……? じゃあただの友達?
どっちなの?)