今作の舞台は、白の領土・黒の領土・帽子屋屋敷・駅の
4つの領地がある『スペードの国』。
しかしこの国は戦争真っ只中で、どこへ行くにも物騒な国だった。
そんな中、現実主義で夢見がちなところが皆無な
主人公・アリスは、湖で溺れているところを助けられ、
その時にはすべての記憶を失っていた。
初めて出会う者はもちろん、かつて友人であったはずの人達や
とりまく状況まで思い出すことが出来ない。
初めて会うはずなのにどこか懐かしく、
大切に思える人達と忘れてしまった誰か……。
アリスは失った記憶と共に、狂ったような日常を
受け入れている自分に違和感を持ちつつも
見知らぬ時間の溢れる国で、新しい関係を築いていく。