楊は無言のまま、隣へ座るよう手振りで示す。
その指示に従って寝台に腰を下ろすと――
ぽすん、と。
私の肩に、楊の頭が乗せられた。
リリアーナ
「?」
リリアーナ
「……???」
この状況も、楊の意図も理解できなくて
私は困惑してしまう。
楊は私の反応など気にする様子もなく、
静かに本を読み続けている。
リリアーナ
「…………。あの、楊?」
「……名は正しく呼べ」
リリアーナ
「…………」