- 不意に響いた炸裂音に困惑している間に――
- ダンテは素早く私を抱き込み、柱の陰に身を隠した。
- リリアーナ
- (今のって、まさか……。銃声!?)
- 護身のため、彼はすでに銃を抜いている。
- ダンテの腕にしっかりと抱えられ、その胸に身を預けていると――
- こんな状況でも、不思議と少し冷静になれた。
- 招待客A
- 「……っきゃあああああ!!」
- 一拍置いて、我に返った人々の悲鳴がフロアを満たした。
- 銃声はさらに連続する。
- リリアーナ
- (誰を狙って……? まさか――)
- 不安になってダンテを見つめると、彼はすぐに応えてくれる。
- ダンテ
- 「……恐らく、狙いは俺じゃない」
- ダンテ
- 「……ここからでは襲撃者の位置は確認できないが、
最初に悲鳴が上がった方向から考えるに――」
- 招待客B
- 「市長!」
- 招待客C
- 「大変だ、市長が撃たれた!」
- リリアーナ
- 「――――」