STORY
一人の王が世を去った。
代々『聖剣』によって王を定めて来たその国では、
新しい王を求め『選定の儀』を催すことになった。
多くの者達がその剣に挑む中――
その剣を抜くことが出来たのはたった一人。
それは、騎士でもなく王族でもない、ごく普通の少女だった。
伝説の魔法使いマーリンに説得され、
何も分からないまま『王』として暮らし始める少女。
そこで出会う『円卓の騎士』達。
少女は生まれて初めて戦場に立つ。
何故自分を選んだのか分からない聖剣をその手に、泣きながら。
少女は恋を知る。
絡み付く幾つもの運命の糸に翻弄されながらも、
たった一人を愛し続ける。
そして、少女はその剣を手に取る。
自分が愛した者の運命を、その手で切り開くために。