ガウェイン
「ほらほら、右が甘いぞ!」
少年1
「えい!」
ガウェイン
「お!そうそう、そんな感じだ!」
少年2
「僕だって!!……せいっ!!」
ガウェイン
「おっと!!いいぞ!どんどん打って来い!」
アル
(ガウェイン……)
ジョシュア達に笑顔で稽古をつけてあげるその姿が、微笑ましい。
ガウェイン
「……っほら、そこ!!」
少年1
「うわぁっ!」
ガウェイン
「戦ってる最中に余所見は駄目だぞ!」
少年1
「は、はいっ!」
ガウェイン
「ははは!どうしたどうした!もう疲れたのかぁ!どんどん来いよ!」
少年
「……いくぞ!!そこだっ!!」
ガウェイン
「おおおお───っ!やられた!!」
ガウェインが、大袈裟に斬られる真似をして見せる。

ケイ兄さんも今はお父様の稽古場には姿を見せなくなってしまったから、きっとみんな兄が出来たようで楽しいに違いない。

子供達と同じ目線で、あんなふうに楽しめるガウェインはきっと子供が好きなのに違いない。
私はそんな素敵な風景を暫く見守っていた。