ギネヴィア様はずっと満足そうににこにこしているけれど、私は緊張と不安で全然落ち着けなくて、部屋中をうろうろ歩き回ってしまう。

やがて、部屋のドアがノックされた。
ランスロット
「……っ」
アル
「ど……どうかな? お、おかしく……ない?」
私が思わず尋ねると、ランスロットが微笑を浮かべて歩み寄って来る。
そして───。
アル
「!!」
ランスロットは私の手の甲にそっと口づけをした。
あまりにも突然のことに、私は頭の中が真っ白になってしまった。

恥ずかしさと焦りと照れ臭さと嬉しさと、色々なものが頭の中で入り交じって言葉が何も浮かばない。