ルキウス
「女に剣は似合わないぞ」
アル
「く……っ、この……っ!」
ルキウス
「女は美しい薄衣を纏い、黙って寝所で男を待つのがお似合いだ」
アル
「……ふざけ……ないで……っ!」
ルキウス
「逃げてもいいぞ」
ルキウス
「だが、お前が起き上がって走り出した瞬間に今度こそ腱を切る。もう二度と走れぬように」
アル
「……!?」
ルキウス
「その次はこの……右手だ。もう二度と剣を握れぬように」
アル
「く……っ」
ルキウス
「お前は殺してしまうには惜しい美しさだ。
これ以上暴れなければ連れ帰って私の妻にしてやるが……どうだ?」
アル
「ば……っ!馬鹿なことを言わないで!!」
ルキウス
「なるほど、女だてらに聖剣を振り回していただけある。威勢のいいことだ。……だが……」
ルキウスの武骨な冷たい手が、私の太腿に触れた。
アル
「きゃあぁっ!?」
ルキウス
「ああ……生娘なのだな、お前は」
アル
「!?」
ルキウス
「それもまた愉しいものだ。……肌が白いのもいい。その肌が……
───血で染まったらさぞかし美しいだろうな」
アル
「い、いや……っ」
ルキウスの唇が近付いて来る。