パーシヴァル
「うおー!!ごめんごめん、俺、遅刻!?」
不思議な文字のせいで、微妙な空気になってしまったところに、いきなり男の子が走り込んできた。
アル
(見たことのない人だ……この人も円卓の騎士なのかな?)
ランスロットやガウェインよりは幼く見える。
もしかしたら私と同い年くらいかも知れない。
ボールス
「いや、遅刻ではないよ。ただ、まだ新王への挨拶がまだだろう?自己紹介しなさい」
パーシヴァル
「え?ああ!!あんたか!聖剣を引っこ抜いた女って!」
ボールスの言葉を受けた彼が、私の方に走り寄ってくる。
パーシヴァル
「初めまして!俺はパーシヴァル!これからよろしくな!」
アル
「初めまして、私はアル。よろしくね」
笑顔と共に元気に挨拶されて、私は少しほっとする。
少なくとも、私に対する敵意みたいなものは感じない。